2014年02月08日

メンゲルベルク/ベートーヴェン:交響曲全集


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メンゲルベルクの強烈な個性が示された全集。

形而上的なフルトヴェングラーに対し、同じロマンティックな指揮者でもメンゲルベルクの場合は、トスカニーニ同様、音そのもので勝負だった。

その意味で彼のベートーヴェンは演奏の彫りが深く、誇張された音芝居を如実に味わえるのが嬉しい。

ルバートやアゴーギクを多用した細かいテンポの動き、克明に変化するダイナミクス、音やリズムの改変など、濃厚に表情付けされたロマン的な演奏だが、フルトヴェングラーのようにその場の感興を重んじたロマン性でなく、綿密な設計のもとで細部の表現を彫琢しつつ、全体をスケール大きな堅固な造りでまとめるという、知的に考え抜かれたロマン性であるのが特徴。

ライヴ録音でも、そうした表現操作が徹底されている点も凄い。

しかもそれが作りものとしてでなく、説得力をもった雄弁さで迫ってくる。

大時代的という批判もあるが、むしろ今日こそこれらの演奏の持つ意義と価値の高さを考える必要があろう。

確かに様式的な古さが気にはなるが、峻厳さと歌謡性を兼ね備えた偉大な演奏である。

録音データは以下の通り。

CD1 交響曲第1番、交響曲第3番「英雄」 ニューヨーク・フィル 1930年1月スタジオ録音
CD2 交響曲第4番、交響曲第5番「運命」 コンセルトヘボウ管、1940年4月25日、4月18日ライヴ録音
CD3 交響曲第8番、交響曲第6番「田園」 コンセルトヘボウ管、1940年4月18日、4月21日ライヴ録音
CD4 交響曲第2番、コンセルトヘボウ管、1940年4月21日ライヴ録音 交響曲第7番、ベルリン放送交響楽団 1942年1月28日ライヴ録音
CD5 交響曲第9番、コンセルトヘボウ管、トー・ファン・スルーズ(S)、スーゼ・ルーゼ(CA)、ルイーズ・ファン・トゥルダー(T)、ウィレム・ラヴェッリ(Bs)、トーンクンスト合唱団、1938年5月31日ライヴ録音

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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