2014年02月11日

アルゲリッチ&アバドのプロコフィエフ&ラヴェル:ピアノ協奏曲、他


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



本盤にはプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番とラヴェルのピアノ協奏曲が収められているが、いずれも素晴らしい名演と高く評価したい。

それどころか、録音から40年以上が経過しているにもかかわらず、現在でもなお両曲の様々な演奏の中でもトップの座を争う至高の超名演と高く評価したい。

アルゲリッチのピアノは、実演においてもスタジオ録音においても、灼熱のように燃え上がる圧倒的な豪演を展開するが、それは本盤に収められた演奏においても健在。

その卓越した技量は超絶的でもあり、とても人間業とは思えないような強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現の幅は桁外れに広く、変幻自在のテンポ設定や猛烈なアッチェレランドを駆使するなど、自由奔放で即興的とも言うべき圧倒的なピアニズムを展開している。

それでいて、アルゲリッチが素晴らしいのは、どれだけ自由奔放な演奏であっても、いささかも格調の高さを失うことがないという点である。

要は、どのように大胆な表現を行っても、芸術性を損なわないということであり、プロコフィエフでは同曲特有の独特のリズム感と叙情性を巧みに表現しているし、ラヴェルのピアノ協奏曲では、同曲が含有するフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいにおいてもいささかの不足はない。

このような圧倒的なピアニズムを展開するアルゲリッチに対して、アバドの指揮も一歩も引けを取っていない。

当時のアバドは次代を担う気鋭の指揮者として上昇気流に乗りつつあったが、本盤の演奏においても、畳み掛けていくような気迫や力強さ、そして持ち前の豊かな歌謡性を駆使した、いい意味での剛柔バランスのとれた名演奏を行っている点を高く評価したい。

オーケストラにベルリン・フィルを起用したのも功を奏しており、さすがにこの当時はポストカラヤンなどは問題にもならなかったであろうが、気鋭の指揮者に敬意を表して最高の演奏を披露したベルリン・フィルにも大きな拍手を送りたい。

なお、アルゲリッチは、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番についてはデュトワ&モントリオール交響楽団(1997年)とともに、ラヴェルのピアノ協奏曲については、アバド&ロンドン交響楽団(1985年)、デュトワ&モントリオール交響楽団(1997年)とともに再録音を行っており、それらも素晴らしい名演ではあるが、本盤の演奏にはそれら後年の演奏にはない若さ故の独特の瑞々しさがあり、本盤の演奏の方をより上位に置きたいと考える。

音質については、これまで何度もリマスタリングを繰り返してきたこともあって、従来盤でも十分に良好な音質である。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 01:04コメント(0)トラックバック(0)アルゲリッチ | アバド 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ