2022年08月04日
往年のデッカ名録音👂名プロデューサー👉カルショーが満を待して行った指揮、オーケストラ、独唱、合唱、録音のすべてが優秀かつ音楽的なヴェルディ:レクイエム🔥
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本収録はカルショーが満を待してショルティ&ウィーン・フィルと行ったもので、独唱陣もサザーランド、パヴァロッティ他と勢揃い、バスドラムの音響も話題ともなった名盤。
当盤は、指揮、オーケストラ、独唱、合唱、録音のすべてが優秀かつ音楽的で、文句のつけようがない見事な出来映えだ。
ショルティはテンポ感が抜群であり、表情にも過不足がなく、われわれは指揮者の存在を忘れて曲自体の魅力や美しさを満喫できる。
ヴェルディの《レクイエム》は、作品自体が非常にダイナミックで劇的な性格をもっているので、あえて劇的な表現をしようとすると、それが空回りしてしまうことが多い。
このショルティの演奏は、作品のあるがままの姿を直截かつ明快に表現しており、それが結果的にすばらしいダイナミックな緊張感を生み出していると言える。
それに当時としては録音が鮮明で、有名な〈怒りの日〉の部分など、打楽器の生々しい音や、舞台の外から響いてくる金管合奏が遠くから聴こえ始めてしだいに近づいてきて全合奏の最強音に達する。
そのところの奥行きのある表現もすばらしい。
その部分だけでも一聴の価値があると言えるほどである。
全曲を一貫して出来の悪いナンバーがないのもすばらしい。
ソリストはとくにメゾ・ソプラノのホーンとテノールのパヴァロッティが美しく、ソプラノのサザーランドもうまい。
バスのタルヴェラのみ深刻癖が気になるが、全体の感銘を傷つけるほどではないと思う。
ヴェルディのオペラ的な作風を表現するのに、これに優るメンバーはないのではないだろうかと思わせるほどである。
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