2014年02月15日

セル&チェコ・フィルのベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/「エグモント」序曲


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今回初登場となった1963年のザルツブルク音楽祭のライヴ録音で、この年は、チェコ・フィルがザルツブルグ音楽祭に初登場した年でもあった。

チェコ・フィルの全盛時代を振った、セル貴重な記録で、チェコ・フィルとの相性の良さ、セルとチェコ・フィルの同質性を強く感じさせる1枚。

「エロイカ」は、セルの主張を如実にうかがわせる、強烈な求心力を持つ“セルの”ベートーヴェンだが、クリーヴランド管とは違った響きが興味深い。

チェコ・フィルの素朴で力強い響きとセルの構成力が相俟って堅実な演奏に仕上がっている。

非常に生命力が強く、あらゆる部分にセルの人間的な息づきが示されており、強い説得力を持っている。

リズムが決して前のめりになることがなくしっかりと打ち込まれていて、音楽の骨格が太い。

セルはオケの手綱をしっかりとって冷静に音楽を進めており、音楽への没入がやや少ない感じで、これはセルらしいところであるが、もう少し熱くても良いかなという感じがしないでもない。

両端楽章はもう少しリズムの推進力を前に押し出して欲しかったが、4つの楽章の関連はしっかりと緊密に取れていて、第2楽章もその抑制された音楽的表現が好ましい。

セルの指揮で感心するのは足取りがしっかりしていることであり、旋律が深く歌われていて、派手さはないが音楽が着実に進行する。

チェコ・フィルの見事なアンサンブルと緊密な造形、そして渋い響きはベートーヴェンらしさを強く感じさせる。

「エグモント」序曲も秀演で、これを聴くとつくづく当時のチェコ・フィルは上手いなと思ってしまう。

モノラル(ライヴ)録音ながら音質も鮮明で、クリーヴランド管とのスタジオ録音と甲乙つけ難い。

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classicalmusic at 22:36コメント(0)トラックバック(0)ベートーヴェン | セル 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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