2022年08月31日
優秀な演奏の多いシリーズの中でも最高にテンションの高い🥻コチシュ&ハンガリー国立フィルのバルトーク👍名手も加わるデラックスバージョン
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これはハンガリーの民族色を全面に打ち出した素晴らしい名演だ。
弦チェレとディヴェルティメントは弦楽にケレメンやペレーニが加わっているというデラックスバージョン。
それだけとも言えないのかもしれないが、優秀な演奏の多いこのシリーズの中でも最高にテンションが高くなっているアルバムである。
先ずは、弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽であるが、この曲には、同じハンガリー人指揮者によるライナー&シカゴ交響楽団の超名演があった。
同じ境遇に置かれた同郷の指揮者による演奏ということで、説得力においても抜群のものがあり、この超名演のみがあらゆる同曲の名演の中で一つ抜けている存在と言えるかもしれない。
しかしながら、本演奏は、尖鋭的なブーレーズや、音質はいささか古いものの超凝縮型のムラヴィンスキー、聴かせどころのコツを心得たカラヤンやショルティの名演などと比較しても、十分に対抗し得るだけの名演と高く評価したい。
その名演の性格を一言で言えば、前述にようにハンガリーの民族色を全面に打ち出した明快なアプローチということだと思う。
オーケストラに手兵のハンガリー国立フィルを採用したことも大きな要素であると言える。
明晰でありながら分析的にならず、自由自在に曲が進展する。
他の盤ではピアノは適当に扱われているように思われる盤があるが、指揮者がピアニストであるためか、ピアノがいつになく雄弁に思え、それが演奏にアクセントを与えている。
併録のディヴェルティメントやハンガリーの風景は、弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽におけるアプローチをさらに追求したものであり、民謡採取に熱心だったバルトークの研究成果が如実にわかるような見事な名演に仕上がっている。
やはりこのシリーズの強みは、死語になりつつあるお国物、ハンガリーの血統とでもいうべきものなのだと思う。
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