2022年07月23日
定評あるはずのベーム&ベルリン・フィルのモーツァルトの中で交響曲全集などの影に隠れ👀つい忘れがちな名盤👉協奏交響曲集👏音楽ファンに残された心の故郷のようなアルバム
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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の名首席奏者達が織り成す自在な独奏と、モーツァルト指揮者として定評のあったベームの指揮が美しく調和した演奏で聴く、モーツァルトの2曲の協奏交響曲集。
モーツァルトの2曲ある協奏交響曲を1つに収めたCDは、意外にも本盤くらいしか見当たらないが、間違いなく本盤はその決定盤とも言うべき永遠の名盤である。
何よりも、全盛期のベーム、そして、名うての名プレーヤーが数多く在籍していた黄金時代のベルリン・フィル、そして、当時、最も脂が乗っていたベルリン・フィルの名プレーヤーの三者がそろい踏みである点が大きい。
ベームの指揮は、厳しい造型を重視した緻密なものであるが、モーツァルトに深い愛着を持っていただけに、どこをとっても気品のある美しさに満ち溢れている。
しっとりとした情感を帯びたしなやかな表情と優雅な感覚、正確無比なテンポ感と確信に満ちた造型によるこの演奏は、古楽器演奏が全盛となった現代でも全く色褪せることはなく、逆にますますその輝きを増しているかのようだ。
各ソロ奏者も最高のパフォーマンスを示しており、無理なく、無駄なく、職人芸に徹したソロが実に清々しく、ベルリン・フィルも極上のアンサンブルでそれに応えている。
個性や名人芸の披露ではなく、ベームを核に繰り広げられていく演奏という名の対話であり、それが音楽の流れとともに絆をより強くしていく、そんな奥ゆかしい至芸である。
まだ20代の若さだったブランディスやライスターは初々しさを、40代であったカッポーネやシュタインスやピースクらは経験の豊かさに物を言わせた奥ゆかしいソロを披露、最愛のモーツァルトの花園に聴き手を招き入れる。
音楽ファンに残された心の故郷のようなアルバムである。
SHM-CD化によって音質もさらに鮮明さが増したところであり、これにより、本盤の価値は一段とアップしたと言えるだろう。
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