2014年02月22日

カラヤン&ベルリン・フィルのブラームス:交響曲第2番、第3番


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カラヤンは20世紀後半を代表する指揮者として最高の実力と人気を誇っていた。

そのカラヤンの指揮者としての魅力を最もわかりやすい姿で伝えているのがこのブラームスの《第2》である。

特に旧全集の録音である1963年のブラームス演奏は、後のカラヤンとは異なって、実に新鮮であり、筆者がこれまで聴いた《第2》の中でも最高のCDのひとつである。

ブラームスの作品演奏で最も肝心なことはアンサンブルの精妙さである。

細大漏らさずテクスチュアを明確に彫琢し、旋律の美しさを浮き彫りにするだけでなく、その構造的な造形をも浮かび上がらせなければならない。

この点でカラヤンは非凡さをみせている。

また、《第2》は演奏解釈次第でいくらでも明るく精彩に富んだ響きを出せるが、それよりも主題旋律の流麗さや、響きの透明度を優先させて美しい音楽に仕立てている。

カラヤンは、日本でもしばしばこの《第2》を振っているが、そのいずれもがこの曲の構成美に主眼をおいた巧みな演出が見事だった。

そしてベルリン・フィルの名人芸がそれを衒いなく聴かせるのが第4楽章のフィナーレである。

《第3》は、カラヤンが徹底して追求した彫琢された響きと表現が見事に達成された演奏のひとつだろう。

強靭な表現意欲をみなぎらせ、速めのテンポで運ぶ演奏は、やや息苦しさをおぼえるほどだが、この曲のヒロイックな性格と甘美な叙情を鮮やかに浮き彫りにしている。

弦楽と木管と金管の音色コントラストがはっきりと生かされ、それでいて全体の響きのバランスへの配慮はカラヤンならではのもの。

広大な広がりと奥行きの深いスケールの大きな演奏となっている。

とくにホルン、オーボエ、クラリネットが絶妙な表情を醸す。

細部をゆるがせにしない構築感に支えられた、覇気溢れるカラヤンの指揮は、このブラームス作品の規範的な演奏を提示したものといえるアルバムである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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