2014年04月15日

トスカニーニ&NBC響のベートーヴェン:交響曲第1番&第7番[XRCD]


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トスカニーニは、1950年代初頭にNBC交響楽団とスタジオ録音した全集をはじめ、数多くのベートーヴェンの交響曲の録音を遺しているが、その中でも最も優れた名演は、本盤に収められた交響曲第1番ではないかと考えられるところだ。

交響曲第1番は、ベートーヴェンの交響曲の中でも最も規模の小さい楽曲であるが、同時代に活躍した大指揮者、例えばフルトヴェングラーやメンゲルベルク、クレンペラーなどは、その後の長大な交響曲を意識した重厚な演奏を行っている。

これに対してトスカニーニは、全体として非常に引き締まった演奏を展開しており、演奏全体に漲っている気迫や張り詰めた緊迫感には尋常ならざるものがある。

それでいて、一聴すると素っ気ないように聴こえる各フレーズの端々には豊かな情感が満ち溢れており、全体として剛柔のバランスのとれた素晴らしい演奏に仕上がっている。

いずれにしても本演奏は、様々な指揮者による同曲の演奏史上でもトップの座を争う至高の超名演と高く評価したい。

トスカニーニは、一切の情緒を差し挟まない、快速のインテンポによる演奏をする指揮者との見方が一部になされているが、本演奏を聴くと、テンポも臨機応変に変化させているし、情感に溢れた血も涙もある演奏を行っていることがよく理解できるところだ。

一方、交響曲第7番については、第1番ほどの魅力がある演奏にようには思わないが、それでも第2楽章の熱いカンタービレや終楽章の終結部に向けて畳み掛けていくような気迫溢れる力強い躍動感など、トスカニーニだけにしか成し得ない至芸も散見されるところであり、総じて名演との評価をするのにいささかの躊躇をするものではない。

また、本盤で素晴らしいのはXRCDによる極上の高音質録音であろう。

これまで発売されてきたCDは、10年ほど前に発売されたK2カッティング盤も含めて決して満足できる音質とは言い難いものであったが、XRCD化によって信じられないような極上の高音質に蘇った。

かかる高音質化によって、トスカニーニの至芸のベールを脱ぐに至った功績は大なるものがあると言わざるを得ないところであり、このようなトスカニーニの至高の名演をXRCDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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