2014年03月14日

ホロヴィッツ、ワルター/怒涛のチャイコフスキー、他


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数あるホロヴィッツのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番の録音の中でも、断トツにスリリングな演奏で、ホロヴィッツの豪快な打鍵と冴え渡るテクニックには、ただただ唖然として聴き入るのみだ。

確かに音質はあまり良くないが、演奏内容がとにかく素晴らしく、聴いていると感動が音質を超越してくるので、音の悪さは気にならなくなってしまい、心底満足感が得られた。

ホロヴィッツのチャイコフスキーは一般にはトスカニーニとの演奏が評価が高いが、筆者にとっては、あの2人の組み合わせは、マジソン・スクウエアー・ガーデンでプロレスの試合でも見ているような趣がして(ファンの方々には申し訳ないが)音楽としての潤いに欠けるように感じられる。

それに対してこのワルターとの演奏は、同じ超絶技巧を誇示しながらの演奏だが、大きくうねる音楽、全曲を通じてのロシアの憂愁がある。

この演奏を生で聴けたら、一体どんな感動を覚えるのであろう…、同曲の演奏でホロヴィッツを超えるピアニストはいないのだから。

驚嘆したのは、ワルターの荒れ狂った、熱い指揮で、トスカニーニにも迫る大迫力である。

当時全盛期だったワルターは、 晩年の穏やかな芸風とは全く異なる指揮で、ホロヴィッツを強力にサポートしている。

録音がどうのこうのというのはこの演奏の前にどうでもよいことだと思うが、トスカニーニ盤よりピアノの音色がはっきり聴こえる。

筆者としてはホロヴィッツの同曲異演盤では、この演奏を第一にお奨めしたい。

幻想序曲『ロメオとジュリエット』は、各楽想を抉り抜き、旋律を歌い抜いた生命力溢れる演奏で、特にモンターギュ、キャピュレット両家の激しい争いを表現する主要テーマの嵐のような進行は、速いテンポと相俟って当時のワルターならではと言えようし、最後のモデラート・アッサイへの入りはまるでドラマを見るようであり、ワルターの雄弁な語り口を伝えてやまない。

ただ、オーケストラ(ロス・フィル)の合奏力はいま一つだ。

フェリアーとのマーラー『亡き子をしのぶ歌』は音質もクリアで、万々が一、チャイコフスキーの音質に堪えられなかったとしても、これだけでワルターのファンは元が取れると思う。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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