2022年08月19日
👍まだ遺されていた!ホロヴィッツ&バルビローリのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番👏
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まだ遺されていた! ホロヴィッツが得意とし、何度も演奏した2大ピアノ協奏曲の超名演。
収録の2曲は、ライナーノーツにも書いてある通り、ホロヴィッツが「武器」にしてきた曲。
それだけに、多くの録音が遺されている。
チャイコフスキーであればトスカニーニとの演奏が有名だし、ワルターとの爆演もあるが、個人的にはセルとのニューヨーク録音が「最強(狂?)」だと思っている。
ラフマニノフはコーツ、ライナー、オーマンディ、それからメータ(映像付き)とあって、晩年のオーマンディとの録音の「妖気」はホロヴィッツならではだ。
「では、この盤の存在価値がどこにあるのか」というのがポイントだろうが、はっきり申し上げて、価値は大ありなのだ。
特にラフマニノフが凄く、全盛期のホロヴィッツが突っ走る。
この曲の場合、極めて叙情的でありながら、途轍もなくスポーティー、という矛盾する要素をどうやって弾き切るのかが難しいところ。
ホロヴィッツの場合、音を出すだけで艶やかな空気に包まれるが、その空気のままに、指は走り続けるのだ。
「走る演奏」といえば、プラッツ&バティス盤も思い浮かぶが、あそこでは最初から「やってやるぞ」という気合いをびんびんに漂わせながら、前のめりに進んでいく。
ホロヴィッツの場合、搭載している「エンジン」が超大型なので、もっと余裕綽々に、自分と伴奏のオーケストラを追い込んでいく。
ライヴ録音だと、最後で疲れが見えたり、崩壊したりということも少なくないが、ここでは「ぶっ壊れながら」も整然と終わる。
このあたり、バルビローリの「伴奏勘」に感心するしかない。
チャイコフスキーは、残されたホロヴィッツの演奏の中で「最上級」ではないかもしれないが、強烈な演奏であることには変わりはない。
もちろん、ここでもバルビローリは引き離されずに頑張っている。
音質はこの年代(1940-1941)を考えても芳しいとは言えないが、そんなことを考えられるのも、ピアノが入るまでのほんの数秒の間だけだろう。
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