2014年03月17日

コシュラー&チェコ・ナショナル響のスメタナ:連作交響詩「わが祖国」


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チェコの民主化後、今は亡きチェコの名指揮者ズデニェク・コシュラーのもとに編成されたチェコ・ナショナル交響楽団と巨匠との『わが祖国』で、死の1年前のコシュラーの遺言ともいうべき録音である。

数ある『わが祖国』の中でもユニークな位置にあるのが、このコシュラー&チェコ・ナショナル響盤である。

とはいえ、チェコの楽団によるスメタナの『わが祖国』の録音には、圧倒的にチェコ・フィルの演奏が多い。

ターリッヒとノイマンのそれぞれ新旧2種類をはじめ、アンチェル、スメターチェク、ビエロフラーヴェク、そしてクーベリック、小林研一郎、ペシェク、マッケラスと、現役のCDだけでも11種類ある。

しかし、これらに優るとも劣らないのが、この演奏であると思う。

チェコ・ナショナル響は、コシュラーとの関係を深めてから、彼が指揮する時にはいつも素晴らしい演奏を聴かせた。

ただ、その録音が非常に少ないのだが、幸いなことに、この『わが祖国』の演奏で、そのことを充分に理解することができる。

スケールが大きく、しかも雰囲気豊かで、指揮者、オーケストラ双方の意気込みが隅々にまで感じられる。

しかし、コシュラーは決して感情に押し流されることなく、自然な流れの中で生き生きと音楽を再現している。

しかもコシュラーはなるべくスメタナの原典に近い演奏をすることを意図しているのも特色である。

解説にもあるように、有名な「モルダウ」における叙情たっぷりのメロディーと、眠いクラシックと一線を画す歯切れの良いリズミカルな奏法の両立が素晴らしい。

他に色々なディスクを聴いてみて、その両立が出来る理由を納得した。

チェコ・ナショナル響はまだ若い楽団であるが、かつての音楽での存在を再びという願いを元に、既存のチェコの楽団からメンバーを募ったという事で、技術でも精神性においても第一級なのであろう。

実に統制のとれた演奏を聴かせてくれ、オケの性質上幾分無骨な肌ざわりの荒さがあるが、ムードに酔いしれない、骨太で意志的な演奏はこのコシュラー&チェコ・ナショナル響盤の魅力であり、身上である。

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classicalmusic at 20:57コメント(0)トラックバック(0)スメタナ  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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