2022年08月21日

輝きを放つ名演🌟パッパーノ&サンタ・チェチーリア国立アカデミー管のチャイコフスキー:後期3大交響曲集


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チャイコフスキーの後期3大交響曲の録音は、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルの伝説的な名盤を筆頭に、カラヤン、バーンスタイン、スヴェトラーノフ、バレンボイム、小林研一郎、プレトニョフ、ゲルギエフなど、本当に数多くの録音が出ているが、このパッパーノはそれらの中でも輝きを放つ名演となっている。

まず、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の音色に華がある。

和音の揃いや重厚な歩みよりは、イタリアのオーケストラらしく、それぞれのパート、それぞれの奏者が美しい音を出すことを何よりも優先している感じだ。

そしてパッパーノの指揮は、ただそれらを好き放題にやらせるのではなく、引っ張ったり弛めたりしながら、歌に溢れた、瑞々しいサウンドを構築していく。

この歌心と瑞々しさ、若さ、新鮮さ、活気は、重厚なドイツのオーケストラとも、彩りと迫力があるフランスのオーケストラとも、機能的なアメリカのオーケストラとも違う個性だ。

第4番はこういうアプローチが一番合っているかもしれない。

バレンボイム盤も良かったが、繊細さではこちらの方が優っている。

第1楽章は煌びやかで音色が美しく飽きないし、第3楽章も愛らしく、フィナーレの華々しさは「これぞオペラの国イタリアのオーケストラ」という華やかさだ。

第5番もまた素晴らしい演奏だ。

第2楽章の流麗な美しさは言語に絶するほどで、アリアのように大事に歌われている感じだ。

フィナーレの躍動感も相当なものだが、よくある「爆演」のような破綻がなく、音楽として整っている。

「悲愴」の第3楽章は、息の合った合唱を思わせる高揚感であり、第4楽章の慟哭を表現する弦のサウンドにはあまりにも艶かしくてゾッとするほどだ。

ヴィヴィッドでダイナミックな演奏だが、甘ったるくはならず、3曲ともとてもクオリティが高いので、後期3大交響曲集としては大変に優れている。

録音もEMIにしてはかなり良く、残響をそれなりに取り入れながらも各楽器の質感がそこそこ保たれているし、見通しもまずまず良好で、曇った感じもほとんどしないので聴きやすい。

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classicalmusic at 08:22コメント(0)チャイコフスキー  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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