2014年03月24日

ザンデルリンク&スウェーデン放送響のシューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」、ハイドン:交響曲第39番


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ザンデルリンクのディスコグラフィは、実演でのレパートリーに較べるとだいぶ少なめなものとなっており、シューベルトの「ザ・グレート」とハイドンの交響曲第39番という2つの作品もレコーディングがおこなわれていないため、今回、ライヴ音源がリリースされたのは非常に歓迎されるところである。

巨匠ザンデルリンクに「ザ・グレート」のディスクがなかったこと自体驚きだったが、ついに名人集団スウェーデン放送響との名演が発見された。

とても初出レパートリーとは思えぬほど、どこまでも自然体で、柔らかな響きを保ち、ホルンを朗々と吹かすところなど、こうでなくては! と感じさせる。

全体の運びはザンデルリンクならではの重厚長大スタイルながら、情感が非常に豊かでニュアンスに富んでいる。

また、エネルギッシュにオーケストラをドライヴする姿が目に浮かぶようであり、これぞスケール極大の大演奏で、「ビッグではなく、グレートなのだ」と主張しているかのようだ。

スウェーデン放送響の「ザ・グレート」としては、1994年収録の当ザンデルリンク盤と、1990年に同じベルワルド・ホールで収録されたスヴェトラーノフによる「ザ・グレート」があり、両者の比較も興味の尽きないところだ。

ハイドンの交響曲第39番は曲も演奏も気に入った。

正直言って初めてこの曲をまともに聴いたのだが、ザンデルリンクがかつてハイドンの交響曲に集中していた時代にLPでその何枚かを聴いて、この指揮者のハイドンへの並々ならぬ腕前に感心していた事もあって、それを懐かしく思い出した。

ザンデルリンクはしばしばハイドンをコンサートの前プロに置くことが多かったのだが、この第39番は特に彼が愛奏した素晴らしい作品である。

オーケストラの合奏能力は超一流というわけではなくライヴ故に余計アンサンブルも怪しい処もあるのだが、通奏低音としてのハープシコードがとても効果的である。

ハイドンの「短調疾風怒濤期」からの交響曲である第39番の第1楽章からの「処理」は中々聴かせるものがあり、第3楽章のメヌエット等も魅力的で、流石「交響曲の父」と呼ばれるだけの名演を繰り広げている。

音質は1990年代のライヴ録音だけに、鮮明で素晴らしいものであると高く評価したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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