2014年03月26日

ショルティ&ケルン放送響のマーラー:交響曲第1番「巨人」


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1957年6月17日に収録されたモノラル録音で、若き日のショルティが躍動感に溢れた熱い演奏を繰り広げている。

シカゴ交響楽団との新録音も素晴らしい演奏だが、この旧盤は率直なきびしい表現という意味では捨て難い。

ショルティが客観的で直截な音楽をつくっており、マーラーの作品の重量感が強調された演奏だ。

当時のショルティの棒には極めて率直な若々しさがあり、オーケストラを筋肉質と言えるほど引き締めている。

とにかく楽器を良く鳴らし、オーケストラのダイナミックレンジと機動力を最大限に活かしたような指揮は、(若き日の)ショルティの指揮スタイルのひとつであり、リズムの正確さ、鋭敏さも大きな特徴である。

後年の彼とは異なる新鮮な演奏と言うべきだろうが、そのため音そのものの力感とともに爽やかな抒情やほのかな甘さもある。

第1楽章から作品の劇性を直截的に表現し、とにかく凄いほどの力のこもった演奏で、今さらのようにショルティの統率力の見事さを感じさせる。

第2楽章のダイナミックな活気ある表現には力がみなぎっていて、こうした動きの強い部分にショルティの劇的な判断が生きることがよくわかる。

ショルティが力で押すだけの指揮者ではないことは、第3楽章の柔軟で清澄な表現が物語っているが、全体に誇張や作為がまったくない。

このマーラー若書きの作品をひたむきに演奏した迫力も凄いが、なかでも端正な表情のなかにあたたかい抒情が漂うのは聴き逃せない。

終楽章の高揚感も新盤と異なる説得力があって、激しい意志力に貫かれており、強固な表現は、きわめて劇性が強い。

新盤が発売された後もカタログに残るだけの価値のある演奏だろう。

モノラルながら音質も良好なので、いろいろな意味で(若き日の)ショルティを知ることのできる演奏だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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