2014年03月27日

ノリントン&ザ・ロンドン・クラシカル・プレイヤーズのスメタナ:連作交響詩「わが祖国」


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1996年5月の「プラハの春」音楽祭のオープニングは、初めてチェコ、スロヴァキア人以外で登場し、チェコ国民の聖典のようなこの曲の演奏を、ロジャー・ノリントンらイギリス人に任せて大成功を収めた。

当盤は、その直後のロンドンで収録されたスタジオ録音であるが、本番の演奏同様に、冒頭に「チェコ国歌」が収録されている。

後期ロマン派の作品を以前から取り上げていたノリントンではあるが、ピリオド楽器のオーケストラで、版の見直しもあり、極めて刺激的な演奏となった。

今までどちらかというと情感たっぷり、思いっ切りロマン派な演奏が良しとされてきた「わが祖国」。

しかし、今や歴史的名演となった半世紀前のターリッヒやアンチェルの演奏は、後の録音に比べると驚くほど飾り気が少ない。

100年前の楽器、100年前の編成を用いたこの録音は単なる懐古趣味ではなく、「わが祖国」が本来持つ繊細さ、深い情感の世界に我々を誘ってくれる。

個々の楽器の音色も流麗で、民族色のある国民楽派と呼ばれる時代の音楽には、こうした爽やかにして深みのあるピリオド楽器の音色が合うのかもしれない。

オケのアンサンブルも精緻であり、標題音楽として情景が流れるように伝わってくる。

これを聴けば、新たな再発見があるはずで、熱に浮かれぬ清新な演奏を、このCDで確かめてみることをお薦めしたい。

音質も1996年のスタジオ録音ということもあって、鮮明で優秀なものである。

なお、当ディスクの解説によれば、ザ・ロンドン・クラシカル・プレイヤーズは1997年初めに解散したという。

ということで、これは、この団体最後のCDということになったそうである。

ノリントン自身もこれから現代楽器(主にシュトゥットガルト放送響)を用いた演奏に傾斜していくことになる。

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classicalmusic at 21:06コメント(0)トラックバック(0)スメタナ  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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