2014年03月30日

ゲルギエフ&ウィーン・フィルのチャイコフスキー:交響曲第4番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は指揮者によって変幻自在の変身を遂げるオーケストラと言えるが、ワレリー・ゲルギエフにかかると上品な印象をかなぐり捨てて、強烈な咆哮を放つヴィルトゥオーゾ集団に変貌した。

賛否両論に分かれる演奏だと思う。

ゲルギエフの演奏の常だが、オーケストラの色よりも指揮者の色の方がはるかに濃く感じられる。

2002年10月17日〜21日、ムジークフェラインでのウィーン・フィル特別演奏会のライヴ演奏なので、とりわけそのような印象が濃くなっているのかも知れない。

剛腕ゲルギエフがウィーン・フィルを限界までに鳴らした演奏で、ダイナミック・レンジを限界一杯まで引き伸ばし、金管楽器は音割れ寸前まで吹き鳴らしている。

木管も弦も消えてしまい、金管の咆哮が強く印象付けられる箇所もあり、ライヴ録音の難しさも感じるが、ゲルギエフ・ファンには堪らない魅力のある演奏となっている。

第3楽章の弦のピチカートが終わり、間髪入れずに第4楽章が始まる瞬間は感興を呼ぶ。

筆者がこの曲に初めて接し(カラヤン&ベルリン・フィル)、心を奪われたのが第4楽章だったので、今でも心がざわめき、血が騒く。

少々のアンサンブルの乱れはあるにせよ、アマチュア・オケのように必死になって一心不乱に演奏しているウィーン・フィルの演奏なんてそう聴けるものではないだろう。

強烈な演奏なので好き嫌いが分かれるのは当然だが、これだけ見事に咆えてもらえればリスナーは満足するに違いない。

ロシア民謡の「白樺は野に立てり」の主題のところでクールダウンして、一気呵成にクライマックスへ駆け上がるオーケストラのアンサンブルの限界すれすれの演奏はやはり怪演かも知れないが、快演でもあった。

なお、リーフレットの解説を平林直哉氏が記しているが、ゲルギエフの紹介とこの交響曲の解説はその通り理解できるのだが、このライヴ演奏を聴かずに書かれているようだ。

録音が届く前に書かなければならなかったようで気の毒ではあるが、これでは国内盤を買う人をがっかりさせるような気がする。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 22:53コメント(0)トラックバック(0)チャイコフスキー | ゲルギエフ 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ