2014年04月04日

カラヤン&ベルリン・フィルのレスピーギ:ローマの松、ローマの噴水、他


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



本盤に収められた演奏は、いずれも1960年代後半から1970年代にかけてのカラヤンの全盛期の時代の録音だ。

加えて、蜜月状態にあったベルリン・フィルも楽団史上最高の黄金時代を迎えており、その意味では、カラヤン&ベルリン・フィルのベストフォームの演奏を聴くことができる1枚と言えるのかもしれない。

それにしても、この黄金コンビによる当時の演奏は傑出していた。

一糸乱れぬ鉄壁のアンサンブル、流麗なレガート、金管楽器の朗々たる響き、肉厚の弦楽合奏、雷鳴のような迫力満点のティンパニなど、一聴しただけで、この黄金コンビによる演奏とわかるような独特のサウンド(いわゆるカラヤンサウンド)を有していた。

また、当時は、それぞれの楽器の演奏史上においても歴史に名が残るようなスタープレイヤーがあまた存在しており、その技量たるや桁外れの巧さであった。

したがって、楽曲の精神的な深みの追求に関してはいささか弱い面があったとも言えるが、そうした批判を一喝するだけのオーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマを構築していたところであり、演奏を聴き終えた後の充足感には相当なものがあった。

本盤に収められた各管弦楽曲の演奏も、そうしたこの黄金コンビの圧倒的な音のドラマを味わうことが可能な素晴らしい名演だ。

レスピーギの「ローマの噴水」と「ローマの松」は、卓越したオーケストレーションを誇る楽曲であるだけに、この黄金コンビにとってはうってつけの楽曲である。

カラヤンの指揮も、聴かせどころのツボを心得た演出巧者ぶりを発揮しており、これら2曲の様々な演奏の中でも上位を狙う名演に仕上がっている。

残念なのは、「ローマの祭り」が収録されていないことであり、その理由は定かではないが、同曲はカラヤンの美意識には符号しない楽曲であったのかもしれない。

リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲、ボッケリーニの小五重奏曲、アルビノーニのアダージョの3曲については、レスピーギよりも約10年近く前の1969年の録音であるが、ここでもこの黄金コンビによる圧倒的な音のドラマは健在だ。

いずれ劣らぬ名演であるが、特に素晴らしいのはアルビノーニのアダージョ。

これは、後年に「アダージョ・カラヤン」に収録されて大ヒットしたことでも知られている演奏であるが、カラヤンの指揮の巧さもさることながら、当時のベルリン・フィルの弦楽セクションがいかに超絶的な技量を有していたのかがよく理解できる凄い演奏と言えるだろう。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:52コメント(0)トラックバック(0)カラヤン | レスピーギ 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ