2014年04月05日

ショルティ&ロンドン響のマーラー:交響曲第9番


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20世紀を代表する巨匠指揮者ゲオルグ・ショルティの生誕100周年(2012年時)記念盤。

全編に厭世的な気分が流れ諦観や死の予感も漂うために「告別の歌」とも称される、マーラーが完成した最後の交響曲である第9番を収録。

当盤はショルティ第1回目(1967年)のロンドン交響楽団との演奏を録音したディスク。

空前絶後の激しいマーラー「第9」で、ショルティの最高の遺産の一つではないだろうか。

マーラーは基本的に非西欧的要素が無視できない、東欧の音楽ではないかとも思うのだが、ショルティにとってはバルトークと同じく血が近いのであろうか。

決して情感や思い入れを強調する型の演奏ではないけれど、マーラー独特のリズム、フレーズ、突発的な場面転換など、演奏者が真にマーラーに共感できてなければできない、きめ細かな表現で細部が埋められている。

マーラーを特に好きでもない指揮者の演奏では、第4楽章へのただの橋渡しにしか聴こえない中間楽章が、ここまで素晴らしい音楽になっているのは、ショルティのマーラーへの共感の証明であろう。

第4楽章も気品に溢れた素晴らしい音楽で、ショルティの世代のマーラー「第9」としては最上の演奏だと思う。

この時代(1960年代)にここまでマーラーのスコアに斬り込めたのはショルティだけだろう。

以前から思っていたが、ショルティは全て旧録音の方が面白く、マーラー然り、オケコン然りである。

ショルティはやはりオーケストラビルダーの第一人者であり、彼の振るオケはいずれも巧く、このロンドン交響楽団も実に巧い。

多数のマーラー「第9」のディスクが存在する現在ではコレクター向けかもしれないが、時代を考えると凄いものがある。

同じく名盤でほぼ同じ時期の録音のバルビローリ盤(EMI)と一緒に聴き比べてみると、いっそう面白いのではないだろうか。

音質は、1967年のスタジオ録音であるが、英デッカによる超優秀録音であること、そして、今般、ルビジウム・クロック・カッティングがなされたことにより、十分に満足できるものとなっている点についても付記しておきたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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