2022年10月14日
超個性的な解釈🫤注目を集める往年の巨匠シェルヘン❤️🔥熱烈なマーラー讃歌🫀スタジオ、ライヴ含め唯一の音源⏺️マーラー:交響曲第9番
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1950年6月19日、ウィーン・ムジークフェラインザール大ホールでのライヴ(モノラル)録音。
一度廃盤になったが、今般再登場したディスク。
超個性的な解釈で注目を集める往年の巨匠ヘルマン・シェルヘン。
その個性が最大限に発揮されているのがこのマーラー「第9」。
これはまことに熱烈なマーラー讃歌だ。
弦楽器はウィーン情緒満点のポルタメントを多用してぶんぶん歌うし、テンポの揺れもすごい。
第2楽章のレントラーも性格がはっきりしていて楽しい。
そしてこれがだんだんと狂気を帯びてくるところがすごい。
第3楽章もマーラーの精神の危機を感じさせてくれるし、終楽章アダージョの心の歌は、劣悪な音質を補って余りある。
驚くことに全曲で70分以下という史上最短の超ハイスピードな演奏になっているが、終楽章はこれだけ速いと、死が一刻と近づいてくる絶望的な恐怖心を感じてくる。
楽譜の変更やカット、意表をつく解釈の連続が、かえってマーラーの狂気をきわ立たせる。
所々オケがついていけてないものの、それがシェルヘンのライヴらしさになっているし、カットしまくり唸りまくりのマーラー「第5」の仰天ライヴ録音と比べたら、珍盤というほどでもない。
それどころか、一聴に値する記念碑的なマーラー演奏である。
シェルヘンの同曲録音はこれがスタジオ、ライヴ含め唯一の音源なので、貴重である。
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