2014年04月11日

クナッパーツブッシュ&ブレーメン・フィルのベートーヴェン:交響曲第2番、ブラームス:交響曲第4番(1952年ライヴ)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



クナッパーツブッシュのベートーヴェン「第2」はおそらくこれが唯一の音源ということもあり、貴重な録音である。

第1楽章は冒頭から勢いをつけてドカーンときて圧倒されるが、続く序奏を積極的に歌っている。

アクセントを強めにはっきりと付けて演奏していて、テンポも大胆に動き、音楽に溌剌とした若々しいエネルギーが溢れている。

第2楽章は咳払いの中から蝋燭の炎の立ち上るように始まり、抑揚の幅を大きくとって豊かな歌を聴かせる。

繊細な表現があったかと思うと、コントラバスが唸りを上げたり幅の広い表現である。

第3楽章のスケルツォでも強弱の振幅が幅広くメリハリの効いた演奏だ。

第4楽章はかなり遅いテンポで始まるが、遅かったのは冒頭部分だけで、すぐにアッチェレランドして快適なテンポになる。

とても色彩感豊かな演奏であるが、コーダに向けてどんどんアッチェレランドしていき怒涛の終演となった。

「ブラ4」も素晴らしい。

全体的にはもうひとつのケルン放送響盤が優れているが、このブレーメン・フィル盤も、霊感溢れる即興性が生きていて興味深い。

第1楽章はレトロな響きで、低域が分厚く恰幅の良い堂々とした演奏。

音楽の高揚に伴ってテンポが速くなって、作品への共感と熱い思いが伝わってくる演奏である。

第2楽章はクナッパーツブッシュの感情の赴くままにテンポが動いているようで、この動きは自然で聴いているこちらも共感できるものだ。

特に訴えかけるようなメロディーの長調のパッセージで、グングンかかるアッチェレランドが凄い。

第3楽章は遅めのテンポで開始するが、いつの間にか普通のテンポになっており、低域が厚いので安定感がある。

音楽が進むにつれて熱気を帯びてきて、第4楽章は激しい金管の咆哮やクナッパーツブッシュの足踏みなども録音されている。

テンポの振幅と幅広い表現が特徴の演奏で、音の輪郭もくっきりとしている。

演奏中の会場のノイズは聞こえるのに、不自然に拍手をカットしてあるので、終わり方が変なのが残念だ。

昨今こんな風に演奏する指揮者はいないだろうし、実際にコンサート会場で聴いたらどんな風に聴こえるのか分からないが、聴衆が、クナッパーツブッシュという指揮者の手による音楽を聴きに行っていた時代の証言である。

音質も1952年の録音ながら、使用音源はブレーメン放送からのライセンスを得たもので、ターラの高音質化も相俟って、非常に鮮明である。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 21:01コメント(0)トラックバック(0)クナッパーツブッシュ | ブラームス 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ