2014年04月13日

ワルター&ウィーン・フィルのマーラー:交響曲第4番(1950年ライヴ)


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1950年8月24日 ザルツブルク、旧祝祭劇場に於けるモノラル・ライヴ録音。

「大地の歌」と第9交響曲の初演を務め、キャリアの初期よりマーラーの直弟子として作曲者と特別ゆかりの深かったことで知られるワルターであるが、ザルツブルク音楽祭も初めの40年間は、マーラーといえばほとんどワルターの独壇場であった。

ワルターによるマーラーの第4交響曲は現状での録音点数も13種を数えるが、1950年のウィーン・フィルとのライヴ演奏は、かねてより有名な内容でようやく正規音源よる初CD化となる。

その13種類全てを聴いたわけではないが、私見では、1955年11月のウィーンでのライヴ録音が出現するまではワルターによるマーラーの第4交響曲の王座にあったCDである。

第1回目のニューヨーク・フィルとのスタジオ録音以来、ワルターのこの曲に対する解釈は何よりもリリシズムを大切にしたものであり、その分メリハリの面白さや華やかな色彩美に欠け、のっぺりとした印象を与えがちであった。

ところが、このウィーン・フィル盤は彫りの深い各楽器の生かし方によって、第1楽章ではメルヘンの世界に遊ばせてくれるし、第2楽章は特に味が濃く、鋭い音彩やアクセントが作曲当時の前衛そのものだ。

第3楽章も息の長い主題を深く呼吸させながら歌ってゆくワルターの独壇場と言えよう。

ただしフィナーレだけはいつもの素朴さで一貫する。

他に2種あるウィーン・フィルとの第4交響曲ライヴも、1955年のギューデン、1960年のシュヴァルツコップと、それぞれソリストの個性が花を添えているが、やはりここではザルツブルク音楽祭の常連だったゼーフリートが凛とした佇まいで格別の魅力がある。

仏ターラ社の優れたリマスタリング技術によって復刻された録音だけに、各楽器の音質やその分離が非常に鮮明で、やや歪みがあるものの、当時のレコーディングの水準を大きく超えている。

ワルター&ウィーン・フィルの名演をこのような比較的良好な音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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