2014年04月13日

ワルター&ウィーン・フィルのマーラー:交響曲第9番(1938年ライヴ)[DUTTON盤]


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演奏内容はあまりにも有名なので、ここではあまり触れないが、HMVへのSP録音で有名なワルター&ウィーン・フィルの1938年1月16日録音については、当時のレコーディング・マネージャーだったフレッド・ガイズベルグがライナーに1944年に「グラモフォン」誌に書いた当時の回想録がまず読み物として充分素晴らしい。

そして、何と言ってもオリジナルSPからのリマスターが素晴らしく、74年前の録音としては充分鑑賞に堪えうる音に仕上がり、聴き手は、ワルターの紡ぎ出す「音楽」に集中できる。

筆者は、フルトヴェングラーの歴史的復帰演奏会(1947年)の劣悪な音(従来盤)でも充分感動できるためか、世間一般の評判ほど音に不満を感じない。

そして、肝心の演奏であるが、第1楽章が24分47秒と現在の指揮者より若干速いテンポだが、速さを感じさせず、オケを充分歌わせている。

第4楽章も18分20秒と同様に速めであり、さすがにコーダの最弱音を聴くのはつらいが、表現内容は充分である。

全曲で70分13秒という速さは、ノイマンの指揮に似ているが、さすがに初演者であるワルターの思い入れに溢れた音楽の素晴らしさは唸らざるを得ない。

その急ぎ立てられるような演奏は、ナチの足音が近づいているという緊迫感があったからに違いない。

マーラーの交響曲第9番を語る時には、外せない1枚である。

ただし、HMVの親元EMIのCDは音質が悪いので、もし、そちらを既に聴いていて「音がどうも…」という人は、当盤を聴いてみていただきたい。

DUTTONらしく実に耳あたりのいい音で、ほんのりとステレオ感があり、ちょっと人工的であるが、ホールの後部席で聴いているような臨場感まで感じられる。

初めて聴く人にとっては、手元にある英EMIのLP復刻盤や東芝CD(初期盤)よりも、はるかに入り込みやすい音に仕上がっている。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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