2014年04月14日

ワルター&ロンドン・フィルのベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」(1947年ライヴ)


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1947年11月13日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールに於けるライヴ(モノラル)録音。

ロンドンでも愛されたワルターの最盛期の名演。

ワルターによるベートーヴェン「第9」は米コロムビアのモノラルとステレオの2種類のセッション録音が広く知られているが、これはそれらに先立つ公演の記録である。

しかしワルターの「第9」の中では、ウィーン・フィルとのORFEO盤も凄かったが、当盤もそれに匹敵する最高の演奏であろう。

ライヴということもあって全曲を一貫した主張に最も筋が通り、曖昧さが見られないからである。

セッション録音での大人しさとは別の激しさももつ演奏で、ことに初めの2つの楽章の緊迫感がすばらしく、トスカニーニ的な迫力と推進力が見事だ。

第1楽章はテンポが速く、一気呵成の進行と意志的なリズムによる語りかけもさることながら、ティンパニの意味深い強打が凄絶であり、再現部冒頭の決め方、それ以上に楽章終結の阿鼻叫喚は身震いがするほどだ。

第2楽章も緊張の持続とティンパニの強打がものをいっている。

第3楽章だけは他盤に比べてもう一つの出来だが、フィナーレは荒れ狂うような大変ドラマティックな演奏で、緊迫感に富んだ表現と言えよう。

温厚なワルターという面ばかりではないということを示したもので、ファンには貴重なものではなかろうか。

それにこの演奏はキャスリーン・フェリアーが参加しているというのが注目点であろう。

これがワルターとの初顔合わせではなかったかと思うが、それにしてもフェリアーの「第9」登場というのがこのCDの売りでもある。

A.ローズとA.Z.スナイダーによる2010年デジタル・リマスタリングによって、随分聴きやすい音質に改善されている。

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classicalmusic at 00:44コメント(0)ワルター | フェリアー 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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