2014年04月22日

ワルター&ニューヨーク・フィルのブルックナー:交響曲第9番(1953年ライヴ)


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1953年12月27日、カーネギーホール、ニューヨークに於けるライヴ(モノラル)録音。

ワルター没後50年を記念して、仏ターラレーベル(キングレコード)から数々の放送録音が復刻されたのは、これまでのレビューでご紹介してきた通り。

その中で珍しいワルター&ニューヨーク・フィルのブルックナーの交響曲第9番は、物凄い燃焼力を持った圧倒的な演奏。

異様なまでの緊迫感と熱気をはらんだワルター畢生の豪演で、ニューヨーク・フィルのマッシヴな迫力にはただ唖然とするのみだ。

演奏タイムも50分37秒と、後年(1959年)のコロンビア交響楽団とのスタジオ録音(58分)と比べてもかなり速いテンポの演奏となっている。

かのシューリヒトよりもさらに速いテンポの演奏で、しかし速いための違和感はなく、重厚で堂々たるブルックナーである。

オーケストラがブルックナーをほとんど演奏していないニューヨーク・フィルであるが、スケールの大きな名演である。

ニューヨーク・フィルはこの当時ワルターと頻繁に録音を行っており、両者の相性は素晴らしい。

ドイツ系のオーケストラによるブルックナーとは異なる面もあり、特にフィナーレの高揚は素晴らしい。

ワルターには、引退後(1957年)のライヴも出ているが、比較的迫力に乏しく、弦がやや霞んだような感じに聴こえるのは、録音のせいもあるのだろう。

解釈は勿論両盤とも殆ど変わりは無いだけに、正直言って1953年盤(当盤)があれば、1957年盤は不要と言ってもいいと思う。

1953年盤はモノラルの放送録音であるが、仏ターラ社の優れたリマスタリング技術によって復刻されたので聴きやすく、音質にも問題はない。

ワルター最盛期の名演を味わえる素晴らしいライヴ録音である。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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