2014年04月23日

ホッター&ラウハイゼンのシューベルト:歌曲集「冬の旅」


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ハンス・ホッターの第1回目の『冬の旅』の伴奏でもよく知られるピアニスト、ミヒャエル・ラウハイゼン(1889-1984)は、戦前戦中のドイツでリート伴奏の名手としてたいへん大きな尊敬を集めていたピアニストである。

ドイツ国営放送の室内楽・声楽部門の責任者として辣腕をふるい、1940年からはヨーロッパのすべての歌曲を録音・放送するという大プロジェクトを計画、実行し始める。

ドイツの敗戦によって計画は頓挫したとはいえ、このプロジェクトの伴奏をほとんどひとりで担っていたのがラウハイゼンである。

まさに「ドイツのジェラルド・ムーア」とでもいうべき活躍をみせていたラウハイゼンであるが、その「唐草模様のように繊細かつ多彩」と賞されたその凝った表現は、明快さを主眼としたムーアとは異なり、これこそドイツ・リートの真髄とまで讃える声もあったほど。

当盤のピアノを受け持ったラウハイゼンはホッターにとっても特別なピアノ奏者だったようである(ラウハイゼンの芸術というかたちで録音集もあった)。

ハンス・ホッター(1909−2003年)による『冬の旅』の録音は以下の4種類が知られている。

ラウハイゼンとの当盤、ムーアと共演したEMI盤、ヴェルバとのDG盤、ドコウピルとの来日公演盤。

これらの中で個人的に、1990年代後半には1954年のムーアとの共演が特に気に入っていた。

そのCDはトラックタイムの合計が約75分4秒と表記されていた。

一方、当盤の初回録音は77分32秒との表記があった。

空白部分の違いや、SPからの復刻なので単純に比較はできないが、昔初めてこの音源を聴いた時は淀んだような流れに思えて、あまり感心しなかった。

今聴くとホッターの声が若々しいので幾分明るさを感じて救われる気がするが、それでも特に後半の曲は沈痛な空気に圧倒される。

同じく戦前の録音だったゲルハルト・ヒュッシュ盤とはテンポからしてかなり違う(声種も違うので演奏が違って当然)。

そうした違い云々より、約70年前の演奏、録音なので現代の演奏とは比べてもあまり意味が無く、戦時下にこれを歌い、録音されたこと自体が意義のあることだと思う。

同じ演奏者でもニューヨークやロスではこうした演奏にはならなかったのかもしれない。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 20:52コメント(0)トラックバック(0)シューベルト | ホッター 

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile
Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ