2014年04月25日

ギレリス&ライナーのブラームス:ピアノ協奏曲第2番 [xrcd]


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ブラームスのピアノ協奏曲第2番の演奏史上、スコアを完璧に音化した演奏ということができる。

ライナー&シカゴ交響楽団の技量は圧巻であり、アンサンブルなどいささかも弛緩することはない。

金管楽器も木管楽器も完璧な技量を披露している。

ギレリスも凄い。

鋼鉄のピアニストと称されたギレリスであるが、本盤は、その面目躍如たる硬質のタッチを示している。

ギレリスは、後年に、ヨッフムと同曲を録音しているが、そちらの方は、やや角の取れた柔らかさがあり、ギレリスらしさと言えば、本盤に軍配があがると考える。

こうした鉄壁のライナー&シカゴ交響楽団と、鋼鉄のギレリスのピアノが組み合わさると、まさに完璧な演奏が生み出されることになるのは必定だ。

第1楽章や第2楽章など、抒情的な美しさなど薬にしたくもなく、圧巻の音塊が炸裂する。

第3楽章になると、シュタルケルのチェロなど、美しい箇所も散見されるが、終楽章になると、再び凄まじい進軍が開始される。

この演奏を評価する聴き手も多いと思われる。

それは、演奏技術として非のうちどころがないからである。

しかしながら、筆者としては、これがチャイコフスキーだったら、どんなに感動的な演奏になったのだろうかと思ってしまうのだ。

要は、ブラームスの場合、何かが足りないのではないか。

ブラームスには、卓越した技量や圧倒的な迫力だけではなく、人生の苦みを感じさせるような深みのある表現も不可欠ではないか。

そう思う時、この完璧な演奏を無条件で推薦するわけにはいかないのである。

録音は、XRCDによる鮮明な高音質であるが、特に、オーケストラの音色がデッドに響く箇所があり、それがいささか気になった。

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classicalmusic at 00:53コメント(0)トラックバック(0)ギレリス | ライナー 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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