2014年05月04日

カラヤン&ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第7番(1975年盤)


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カラヤンが、やはり、大指揮者であった事を痛感させられるCDである。

カラヤンは、その生涯の最後にブルックナーの交響曲第7番をウィーン・フィルと録音している。

なので、このベルリン・フィルによる録音とウィーン・フィルによる録音を聴き比べてみるのは、興味深い事で、両オーケストラの音質がこれほど違うのを知った事は、再発見であった。

その一方で、曲のテンポにみるカラヤンの指揮ぶりは、このベルリン・フィルでの演奏とウィーン・フィルでの演奏とで、殆ど違いが無く、感心する程である。

そのカラヤンの指揮ぶりについて言うと、このベルリン・フィルの演奏でも、ウィーン・フィルの演奏でも、先ず、第1楽章冒頭のテンポが速い。

筆者が聴いたどの指揮者よりも速いテンポで、冒頭から聴き手を一瞬にして陶酔感に導く高揚を見せるが、いつになく落ち着いた堂々たる歩みは深い味わいに満ちている。

そして、その第1楽章終末部の、あの雲が切れて天の光が地上に差すようなクライマックスも、同様の速いテンポで演奏されている。

この部分の壮麗な輝かしさは素晴らしく、ベルリン・フィルの弦の厚みと響きの美しさが最大限に引き出されている。

第2楽章は、高貴で優雅であり、実に堂々としている。

第1楽章をやや抑え、第2楽章で溢れ出てくる崇高さを兼ね備えた耽美的かつしなやかな歌は限りなく美しい。

第3楽章、第4楽章は、速いテンポによって、他の指揮者の演奏では感じられない躍動感、幸福感に満ちている。

結局、ウィーン・フィルとの演奏もそうだが、後半が余りにも素晴らしいので、聴き終わった時には、第1楽章の速いテンポに感じた違和感は霧散していたというのが、この素晴らしいCDについての筆者の実感である。

オーケストラについて言うと、流石はベルリン・フィルらしい、いぶし銀のような弦の厚み、抑制気味の金菅の音色などが印象的で、素晴らしいのだが、あえて筆者の個人的な好みを言えば、ブルックナーのこの曲には、ウィーン・フィルの音色の方がふさわしい気がした。

上述のウィーン・フィルを指揮したCDとこのCDを聴き比べてみると、とても面白いので、是非聴き比べをお薦めする。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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