2022年09月27日

密度が高く👉余計な虚飾を持たぬ👍音楽の精髄だけの表現に感嘆❗スウィトナー&ベルリン国立歌劇場のモーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』


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1970年当時の東独のベスト・キャストを集めた代表盤。

実に見事なモーツァルトである。

まずスウィトナーのすこぶる密度の高い、およそ余計な虚飾を持たぬ、音楽の精髄だけみたいな表現に感嘆せずにはいられない。

オーケストラはややくすんだ古雅な音色で、まるでいぶし銀のような純度と底光りを持っている。

スウィトナーの指揮はおおむね正攻法の格調高いもので、弦は堅実かつ克明にフレーズを刻み、それに管パートの素朴にして柔らかい音色が味わいを添える。

誇張感を抑えた誠実な演奏だけあって、歌唱とのアンサンブルにおいてもハーモニーのパースペクティヴがすこぶる良好で、オペラ演奏としてのナチュラルな愉悦感が聴いていて直截に伝わってくる。

6人の歌手も、スウィトナーの棒の下にきちんとひとつのスタイルに統一されたアンサンブルを形作っている。

特にアダムとシュライアー、ゲスティがよいが、それぞれの歌唱を単独で考える分にはいずれも非常に立派で申し分ないが、性格対比という面でちょっとひっかかるものがある。

具体的にはフィオルディリージ役カサピエトラとドラベラ役ブルマイスターの配役がそうで、両者の歌唱を比べるとブルマイスターの方がカサピエトラよりひとまわり貞淑な感じだが、性格的にはフィオルディリージの方がドラベラよりも貞淑のはず(台本上ドラベラは第2幕5場で早々と「陥落」するのに対し、フィオルディリージは第2幕12場でようやく陥落する)で、そのあたりの対比がちょっと曖昧。

フェルランド役シュライアー、グリエルモ役ライプ、アルフォンソ役アダムはそれぞれ歌唱も上手いし芸達者ぶりも上々。

しかし芸達者という点でピカイチなのはむしろデスピーナ役ゲスティで、第1幕終盤での医者に化けてラテン語もどきをまくしたてるあたりとか、第2幕終盤で今度は公証人に化けて契約書を早口でまくしたてるあたりとか、いずれも聴いていて思わず吹き出してしまうほど面白い。

音質は年代を考えると非常に良く、下手なデジタル録音より音響的な臨場性に富んでいる。

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classicalmusic at 11:11コメント(0)モーツァルト | スウィトナー 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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