2022年10月14日
戦前🫶奇跡の人🦸戦後バイロイトの復興😲カラヤンの勝負曲😤ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」❤️🔥(1952年ライヴ)🫰
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1952年7月23日、バイロイト祝祭劇場でのライヴ(モノラル)録音。
わずかだったカラヤンのバイロイト出演だが、1952年の「トリスタン」は大変素晴らしい演奏である。
ORFEOの正規CDが出たのは2003年になってからだが、以前から海賊盤で愛聴してきた。
演奏は実に素晴らしいもので、カラヤンはクナッパーツブッシュとは全くタイプが異なる非常に引き締まった演奏をバイロイト祝祭管で聴かせてくれる。
カラヤンの指揮は後年の豪華だがやや重たい指揮に比べてしなやかで、戦前のウイーンやベルリンでの成功、あるいは後のクライバーの名演をも彷彿させる。
1950年代バイロイトの歌手陣は凄まじく、まずメードルのイゾルデは一つの理想形であろう。
メードルは前年のクンドリー(パルシファル)でも歴史的な名演を成し遂げている。
ブリュンヒルデのヴァルナイと共に戦後バイロイトの復興はこの2人の歌姫にかかっていたと言って良いだろう。
メードルとヴァルナイは後のニルソンほど多くの録音を残さなかったが、ニルソンの発声はフラグスタートに近いやや古いスタイルのもので、メードルやヴァルナイの方がスタイルとしては新しい。
そしてこのライヴ録音は音もまずまずだ。
メードルのイゾルデはこれまでテルデックのハイライト盤があっただけなので、全曲がこうして後世に残されたのは大変喜ばしい。
ヴィナイのトリスタンも悪くないと思うが、しかしヴィナイはこの時が初役でドイツ語が自由でなかったためカラヤンはヴィナイを気に入らなかったらしい。
カラヤンの新盤のヴィッカースよりは筆者には数段望ましいが、カラヤンの評価は逆だったそうだ。
カラヤンの声の趣味は時々変わっているように思う。
ちなみにカラヤンは、最晩年に今一度「トリスタン」全曲を上演、録音したかったようだが、ついに果たせなかった。
1970年盤が当時のEMIの録音の特色でもあったのだが、クリアーさに欠ける部分があるのが、どうしても欠点として残る。
したがって、当バイロイト盤をカラヤンの「トリスタン」の代表盤に掲げる人もいるだろう。
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