2014年05月08日

ジュリーニ&ウィーン・フィルのフランク:交響曲ニ短調、交響的変奏曲(クロスリー)


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フランクの唯一の交響曲二短調は、ジュリーニが非常に愛していた作品で、1958年(フィルハーモニア管弦楽団)、1986年(ベルリン・フィル)、そして1993年ウィーン・フィルとの本作と、3度にわたって録音してきた。

ジュリーニが1986年にベルリン・フィルと録音したフランクも名演だったが、それから7年後の録音では、ジュリーニ&ウィーン・フィルの高い音楽性がフランクのこの畢生の名作を味わい豊かに再現している。

ジュリーニはさらに一段とテンポを遅くとりながら作品の高貴な美しさを鮮明に表現しているのは、ジュリーニがウィーン・フィルの柔らかな響きを見事に生かしているからである。

細部までジュリーニの鋭い眼が光る演奏は、しばしばオルガン的と言われるフランク独特の重厚な響きも重すぎるようなことはなく、微妙な色彩や表情の変化を自然に描き出している。

ウィーン・フィルならではの美音を生かしつつ各楽章の名旋律をよく歌いあげているが、盛り上がりの箇所も、強奏することを避け、オーケストラ全体の音色をオルガンのような響きにマイルドにブレンドしている。

また、かなり遅めのテンポもしなやかさを失わず、透明な響きとみずみずしい叙情の美しさを際立てている。

「音楽は人間とともに生きる唯一の芸術です」という真摯なジュリーニならではの高貴な名演と言えよう。

カップリングはフランクをはじめとするフランスものに名演を聴かせてきたクロスリーを迎えた交響的変奏曲で、こちらも陰影に富んだ重量級の名演である。

交響的変奏曲はジュリーニのこうしたアプローチに適合しており、知られざる名曲に光を与えてくれたことを高く評価したい。

ライヴ録音ならではの即興性も聴きどころと言えよう。

音質も1990年代のウィーンでのライヴ録音だけに、十分に満足できる音質である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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