2014年05月11日

アーノンクール&ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート(2003年ライヴ)


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ウィーン・フィルによる2003年のニュー・イヤー・コンサートはニコラウス・アーノンクールの指揮で行われた。

2002年は小澤であったが、アーノンクールは、2001年のニュー・イヤー・コンサートに続いて2回目の登場となる。

指揮者を選ぶ権限は楽員にあるということを考えると、アーノンクールはウィーン・フィルの楽員に人気があるということになる。

コンサートの雰囲気は小澤のときとは、かなり異なっていたと感じた。

会場に飾られた花にしても、小澤のときは赤が目立っていたのに今年は白一色と様相が一変していたのだ。

さて、注目すべきは曲目。

このニュー・イヤー・コンサートではヨハン・シュトラウス一家の作品を取り上げるのが基本原則なのだが、今回はウェーバーとブラームスの次の作品が取り上げられている。

これはかなり珍しいことである。

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 ウェーバー作曲、「舞踏への勧誘」作品65
 ブラームス作曲、「ハンガリー舞曲集」より第5番嬰ヘ短調
            「ハンガリー舞曲集」より第6番変ニ長調
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ウェーバーのこの曲は、ワルツのお手本ともいうべき曲でありヨハン・シュトラウスはこの曲をベースにワルツを作曲したといわれていること、それにブラームスはヨハン・シュトラウスと親交が深く、ブラームスは彼の音楽を高く評価していたということ――これがアーノンクールが取り上げた理由なのだ。

こういうウィーン音楽に精通しているアーノンクールをウィーン・フィルの楽員たちは尊敬しているのである。

しかし、残念なことに、アーノンクールはコンサートの冒頭に「舞踏への勧誘」を持ってきたのだが、曲が終わる前に大拍手が入ってしまったのだ。

この曲は、もともとはピアノ曲なのだが、ベルリオーズが管弦楽用に編曲してオーケストラで演奏されることが多い。

最初に紳士が若い婦人に舞踏の相手を申し込む部分があり、オケではチェロがその部分を担当する。

そして、華やかに踊りがはじまり、終了するのだが、そのあと紳士の感謝の言葉を表す部分があり、ここもチェロで演奏される。

ところが、踊りが終わったところで大拍手が入ってしまったのだ。

アーノンクールはまずチェロに停止を命じ、観客に手で拍手を制してから、チェロに演奏を指示していた。

よく知られた曲であることに加え、由緒あるウィーンのニュー・イヤー・コンサートでの出来事であり、また、あとでCDやDVDとして商品化されたことも考えると、大変残念なことだと思う。

しかし、その後の演奏は立派なものであり、小澤のときよりも、ウィーン・フィルの楽員たちが大変楽しく演奏しているのが印象に残った。

アーノンクールといえば、ベルリン生れで、オーストリアを中心に活躍している指揮者であり、今やウィーンでは飛ぶ鳥を落とすほどの人気指揮者なのだ。

また、アーノンクールはエキストラとしてだが、ウィーン・フィルでチェロ奏者をしていたこともあり、楽員にとってはいわばかつての仲間なのである。

アーノンクールのように、ウィーン・フィルの内部で演奏をしたことのある音楽家が、ニュー・イヤー・コンサートを指揮するのはボスコフスキー以来のことであった。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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