2014年05月13日

テンシュテット&ロンドン・フィルのマーラー:さすらう若人の歌(ハンプソン)/交響曲第1番「巨人」


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『巨人』は1985年2月12日、『さすらう若人の歌』は1991年9月26日、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールに於けるライヴ録音。

テンシュテットがいかにライヴの人だったか、20世紀を代表するマーラー指揮者の1人だったか、そしてさらにテンシュテットの棒にロンドン・フィルが必死でついていっている様子が手に取るように分かる録音。

テンシュテット指揮によるマーラー『巨人』は、なんといってもこの指揮者の十八番であり、この演奏はテンシュテットにしては加速度が加わり、オケの高揚をテンシュテットが抑えている感じがして最も熱狂的。

大盛り上がりの金管楽器もさることながら、そこに絡み付いてくるうねるような粘着質な弦楽器。

木管もこれでもかと鋭い音を響かせる。

ライヴならではの臨場感もさることながら、生々しい音がスピーカーを通して体にまとわりついてくるような非常に濃厚で粘着質な演奏とでも言おうか。

EMIの録音が1977年10月、この間にどんな心境の変化があったか窺い知れないし、癌告知前、テンシュテットがまだまだ元気だった頃のライヴなのだが、とにかく、この粘り強くハイテンションな演奏にノックアウトされた次第。

過去に発売されたものも素晴らしかったが、この熱さ、情熱のほとばしりはテンシュテット最盛期の仕事の結果であろう。

しかし、演奏は文句無く「最高」なのだけれど、録音がよくないので最高の評価はできない。

カップリングは、『巨人』と使用動機などで密接に関連する歌曲集『さすらう若者の歌』。

バリトン独唱は、前年の1990年2月にバーンスタイン&ウィーン・フィルと共演してこの歌曲集を歌っていたトーマス・ハンプソン。

2年連続での強烈なマーラー指揮者との共演ということになった。

なお、テンシュテットはこの作品のセッション録音を残していないため、今回のリリースは、大変に有意義なものと言えるだろう。

ハンプソンは、いたるところで印象的に長いラインを引き伸ばし、多彩な色彩感を歌の間や中から紡ぎ出している。

オーケストラは、美しい集中力を発揮して、ハンプソンを伴奏している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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