2014年05月14日

ワルター&コロンビア響のブラームス:交響曲第1番、ハイドンの主題による変奏曲、大学祝典序曲


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ワルターが残したブラームスはいずれも絶品で、永遠のスタンダードとしての地位は今後も揺るがないだろう。

新古典主義の作曲家ブラームスの音楽の、構築的にしっかりとした重厚さよりも、ロマンティックな情感に重点をおいた演奏で、ワルターならではの柔和なブラームスとなっている。

ブラームスが作曲に長い時間をかけたこの第1交響曲でも、ワルターの確かな構成力と、慈愛に満ちた表現が聴ける。

ワルターと言えば、モーツァルトの優美な名演の印象が強いだけに、誠実で温かみのあるヒューマンな演奏だとか、温厚篤実な演奏を行っていたとの評価も一部にはあるが、本盤のブラームスの「第1」や、併録の2つの管弦楽曲の熱い演奏は、そのような評価も吹き飛んでしまうような圧倒的な力強さを湛えている。

ブラームスの「第1」は、1959年の録音であるが、とても死の3年前とは思えないような、切れば血が吹き出てくるような生命力に満ち溢れた熱演だ。

もちろん、たっぷりと旋律を歌わせた第2楽章や、明朗な田園的気分をやさしく表出した第3楽章の豊かな抒情も、いかにも晩年のワルターならではの温かみを感じさせるが、老いの影などいささかも感じられない。

まさに、ワルター渾身の力感漲る名演と高く評価したい。

併録の2つの管弦楽曲も名演。

特に、大学祝典序曲など、下手な指揮者にかかるといかにも安っぽいばか騒ぎに終始してしまいかねないが、ワルターは、テンポを微妙に変化させて、実にコクのある名演を成し遂げている。

ハイドンの主題による変奏曲は、めまぐるしく変遷する各変奏曲の描き分けが実に巧みであり、これまた老巨匠の円熟の至芸を味わうことができる名演と言える。

コロンビア交響楽団は、例えば、ブラームスの「第1」の終楽章のフルートのヴィブラートなど、いささか品を欠く演奏も散見されるものの、ワルターの統率の下、編成の小ささを感じさせない重量感溢れる好演を示している点を評価したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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