2014年05月14日

アラウのショパン:ピアノ協奏曲第1番(クレンペラー)/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(ドホナーニ)


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《ショパン》1954年10月25日ケルン放送第1ホール/《ベートーヴェン》1959年4月6日ケルン放送第1ホールに於けるライヴ(モノラル)録音。

アラウのレパートリーは幅広いものであったが、中でも特に評価の高かったのが独墺ものとリスト、ショパンなどであった。

当盤はアラウ得意のショパンとベートーヴェンのコンチェルトを収めたもので、前者はオットー・クレンペラー、後者はクリストフ・フォン・ドホナーニが指揮を受け持っている。

このCDに収録された演奏は、どちらもWDR(ケルン放送)に保存されていた放送局正規音源によるオリジナルのテープの復刻で、アラウのケルン放送交響楽団とのライヴ録音盤。

ショパンの方はクレンペラーが指揮したという、とても貴重なもので、これまでにも出所のわからない復刻盤が出ていたが、こちらは確かな音源を新しくマスタリングしたものであり、その点でも満足できるもの。

この演奏について、批評家ジェド・ディストラーは「感情的な新鮮さと自由なフォルムはまさに理想的であり、彼の比較的慎重なスタジオ録音とは鋭い対比を見せる、活気のあるパフォーマンスである」と述べている。

クレンペラーとのショパン第1番は以前から有名なもので、作品の通常のイメージからすると重厚で力強すぎる感のあるクレンペラーのオーケストラと、ロマンティシズムをたたえながらもやはりパワフルなアラウのピアノが渡り合うという実に堂々たるコンチェルト演奏である。

クレンペラーとアラウの関係は、戦前、1930年代にベルリンでおこなったシューマンのピアノ協奏曲での共演にまでさかのぼる。

そのときは若手のアラウに対してクレンペラーが徹底的に自分の解釈を押し付けたため、アラウは不快な思いをしたと述懐しているが、それから20年を経てのここでの彼らの関係は、それに比べれば非常に良好とは言えるものの、ショパンのことをあまりわかっていないクレンペラーに対して、アラウが困る場面もしばしばだったとか。

とはいえ、演奏はユニークながら素晴らしいものに仕上がっており、この成功が3年後のロンドンでのベートーヴェン・チクルスに結びついたのかも知れない。

アラウとドホナーニは1963年のシューマン&グリーグのフィリップス録音で相性の良いところを見せてただけに、4年前の収録となるこのベートーヴェン第4番でも良いコンビネーションを披露した演奏である。

ベートーヴェンの協奏曲も1955年のスタジオ録音を凌駕するものと言えそうだ。

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classicalmusic at 20:53コメント(0)トラックバック(0)アラウ  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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