2014年05月14日

カラヤン&ウィーン・フィルのR.シュトラウス:ツァラトゥストラ/ティル/ドン・ファン


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演奏は、世紀の大指揮者であるカラヤンと世紀のプロデューサーであるカルショウが初めてコンビを組んで英デッカに録音した超名演であり、R・シュトラウスについては他の追随を許さない名演の数々を遺してきたカラヤンとしても、本盤は、最上位に位置づけられるものと高く評価したい。

壮年期のカラヤンの生命力に満ち溢れた圧倒的な指揮ぶりと、古き良き時代の音色をいまだ残していた当時のウィーン・フィルとの組み合わせが、至高・至純の名演を成し遂げた。

これだけの名演だけに、SHM−CD盤やSACDハイブリッド盤など、これまで様々な高音質化への取組がなされてきたが、ついに、決定盤とも言うべき究極の高音質盤が発売された。

本盤は、もはやこの世のものとは思えないような極上の超高音質である。

ヒスノイズや、高域のピーク感が上手に処理されており、1959、60年録音とは思えないナチュラルでフラットなサウンドに生まれ変わっている。

「ツァラトゥストラかく語りき」では、冒頭のオルガンの音色からして、大地の奥底から響いてくるような重厚な迫力に満ち溢れているし、それらを土台とした金管楽器によるブリリアントな美しい響き、ヴァイオリン・ソロの美しさもとろけるような艶やかさ。

気宇浩然たるこの曲の特質をあますところなく表出した本盤はいま聴いても新鮮である。

「ツァラトゥストラ」は、壮年期の演奏だけに、全体の構築力の点では1970年代、1980年代のベルリン・フィルとの録音に一歩譲るが(場面転換が必ずしもスムーズにいっておらず、違和感が残る点など)、それでも「後の世の人びとについて」やボスコフスキーのソロで聴かせる弦の美しさなど、ふわっと風が巻き上がるようなR.シュトラウス独自の世界を表しているのはカラヤンならでは。

強奏の部分でちょっと背伸びしてて聴きずらい部分もあるのは否めないが、「動」よりも「静」をじっくり聴いておきたい演奏。

曲想とウィーン・フィルの音色とが合っているのは、むしろ後の2者。

「ティル」ではオケまでが聴く者に“いたずら”を仕掛けてくるように腕白だし、そして「ドン・ファン」に至ってはあれよあれよという間にのめりこんで20分過ぎてしまう。

「ティル」や「ドン・ファン」における管も弦もバリバリで、とにかく若く、ウィンナ・ホルンの魅力も素晴らしさの限りだ。

発売された高音質盤とは一線を画しており、デッカ・オリジナルLPで聴く音を彷彿させるようなまさに、演奏、録音のすべてにおいて最高水準の超名演盤と言えるだろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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