2014年05月15日

ザンデルリンク&ベルリン響のショスタコーヴィチ:交響曲第8番


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ショスタコーヴィチの15曲ある交響曲のうち、どの曲を最高傑作とするかについては、様々な意見があることと思うが、第8番を中期を代表する傑作と評することについては異論はないものと考える。

第8番は、ショスタコーヴィチの盟友であるムラヴィンスキーに献呈され、なおかつ初演を行った楽曲でもあり、ムラヴィンスキーの遺した演奏(特に、1982年盤(フィリップス))こそがダントツの名演である。

その他にも、ゲルギエフやショルティなどの名演もあるが、筆者としては、ムラヴィンスキーの別格の演奏には、とても太刀打ちできないのではないかと考えている。

本盤のザンデルリンクの演奏も、師匠ムラヴィンスキーの名演と比較すると、随分と焦点の甘い箇所が散見されるが、それでも、十分に名演の名に値すると考える。

テンポは、ムラヴィンスキーの演奏と比較するとかなりゆったりとしたもので、その緩急のつけ方、弦の表情にも説得力がある。

あたかも、楽想をいとおしむかのようなアプローチであるが、それでも、柔和な印象をいささかも与えることはなく、全体として、厳しい造型を損なっていないのは、いかにも、東独出身の指揮者ならではの真骨頂と言えるだろう。

実に骨太でありながらも武骨ではなく、シャープな切れ味も持ち合わせている。

ロシア的な暗鬱さではなく、現代的に研ぎ澄まされた重圧感が、ショスタコーヴィチの精神の強靭さを見事に表現している。

第4楽章はこの盤の白眉で、底なしの暗さが良く、第5楽章も丁寧に描ききっており、手抜きがない。

力強い優秀な録音も手伝って、この曲の魅力に充分に浸ることができる演奏である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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