2014年05月16日

マタチッチ&チェコ・フィルのブルックナー:交響曲第5番[SACD]


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マタチッチ&チェコ・フィルによるブルックナーの交響曲第7番(1967年)は、第3楽章や第4楽章に若干の問題はあるものの、演奏全体としては圧倒的な名演であった。

第7番がマタチッチの本領が発揮された名演であるのに対して、この第5番は、マタチッチにしてははっきり言ってイマイチの出来と言わざるを得ない。

第2楽章の終結部や終楽章の厚手のオーケストレーション、大幅なカットなど、シャルクによる悪名高い改訂版を使用しているというハンディもあるが、それ以上に、マタチッチの同曲へのアプローチが、ブルックナー演奏にしてはいささか芝居がかっていると言えるのではないか。

第1楽章や第3楽章の極端な快速テンポなど、どうしてそんなに性急なのかと考えてしまう。

特に、1990年代に入ってからは、朝比奈やヴァントによる至高の名演が登場したこともあり、そうした名演に慣れた耳からすると、本盤の解釈はいかにもわざとらしい印象を受けることになる。

第2楽章の中間部など、マタチッチならではの重厚にして美しい箇所も散見されるが、全体を俯瞰すればほとんど焼け石に水。

改訂版の使用も相俟って、あまりいい点数を与えることができない演奏と言うことができる。

同演奏については、数年前にXRCD盤が発売され、素晴らしい音質を誇っていたが、値段がいかにも高い。

Blu-spec-CD盤は、XRCD盤に迫る高音質を誇っており、費用対効果を考えると十分に推薦に値する。

そして、今般、究極の高音質CDでもあるシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤が発売される運びになった。

当該シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤は、これまでの既発のリマスタリングCDやBlu-spec-CD盤、XRCD盤とはそもそも次元が異なる極上の高音質であり、音質の鮮明さ、音圧、音場の広さのどれをとっても一級品の仕上がりであり、これだけの高音質になると、4000円台前半という価格も決して高いとは思えないとも言えるところだ。

そして、かかる高音質化によって、マタチッチのいささか荒っぽさを感じさせた演奏にも若干の潤いが感じられるようになったところである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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