2014年06月11日

バルビローリ&ベルリン・フィルのマーラー:交響曲第9番[SACD]


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名指揮者(サー・ジョン・バルビローリ)と名オーケストラ(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)が出会うとこれほどまでの凄い演奏が展開されるということを実証しているのがこのディスク。

ライヴでの共演がきっかけで生まれた、僥倖ともいえる名盤。

ベルリン・フィルは、今日に至るまで、マーラーの「第9」の名演を数多く成し遂げてきた。

本盤のバルビローリを皮切りとして、カラヤンの新旧2種、アバド、そして、最近のラトルに至るまで、カラヤン以降の歴代の首席指揮者が素晴らしい名演を遺してきている。

バーンスタインによる客演もあり、それは名演と評価するにはいささか躊躇するが、それでも大熱演を成し遂げたことは否定し得ない事実である。

こうした名演、熱演が目白押しの中で、バルビローリの名演こそ、その後のベルリン・フィルによる名演、熱演の礎になったのではないかと考える。

本盤の録音当時は、ベルリン・フィルは、必ずしもマーラーが好きではなく、演奏頻度も高くなかったと聞くが、そうした中で、このような名演を成し遂げたという厳然たる事実に対して、バルビローリの同曲への愛着と執念、そして、ベルリン・フィルとの抜群の相性の良さを感じずにはいられない。

この交響曲に内在する死への恐怖と闘い、それに対する生への妄執を、バルビローリは、思い入れたっぷりのコクのある指揮で、見事に表現し尽くしている。

特に、終楽章の美しさは出色のものがあり、ベルリン・フィルの厚みのある重厚な音色と相俟って、これ以上は求め得ないような絶美の表現に仕上がっている。

音質は、1964年のスタジオ録音であり、従来CD盤では今一つ冴えない音質であったが、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって、見違えるような鮮明な音質に生まれ変わったところだ。

音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。

いずれにしても、バルビローリ&ベルリン・フィルによる歴史的な超名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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