2014年05月23日
バレンボイム&シカゴ響のマーラー:交響曲第5番[DVD]
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1997年6月、欧州楽旅中のシカゴ響ケルン公演のライヴ。
力感にあふれ、振幅の大きなバレンボイムの指揮のもと、シカゴ響がパワーを全開にした痛快なマーラー演奏。
マーラーの第5番のDVDとしてベスト3に入る。
映像、音質ともに非常に優秀で、スーパー軍団の演奏映像がたっぷり楽しめ、あらためてシカゴ響の凄さが実感できる内容となっている。
シカゴ響だけにパワフルなのは間違いないが、その中に繊細さも溢れていて、何回聴いても聴き飽きることがなく、ライヴの緊張感もあり最高の出来映えと言ってもよかろう。
ショルティ時代とはまた違ったシカゴ響サウンド、名プレーヤーの面々が見られる非常に楽しめるすばらしいディスクである。
トランペットのハーセス、ホルンのクレヴェンジャー、トロンボーンのフリードマン、この三羽烏が当時もなお凄まじいプレーヤーである事が証明されている。
バレンボイムはベルリン・フィルとは幾多のDVDが有るものの、音楽監督を務めたシカゴ響との映像記録は非常に少ない。
日本では、バレンボイムはあまりいい評価がなされていないが、これを聴いてみるとどれだけすばらしい指揮者であるか理解できると思う。
その意味において、これは極めて貴重な作品といえる。
音質・画質ともに優秀だが、確かにこのDVDのシカゴ響はトータルとして素晴らしいと思う。
でもシカゴ響ならショルティが振った場合の凄絶な印象(1970年盤のSACDは強烈すぎる)に比べるともう一つ。
とはいえ、前記のようにすばらしい映像作品としては文句のつけようがないもので、十分推薦に値する。
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