2014年05月26日

アムステルダムのブルーノ・ワルター


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本作はメンゲルベルクの影が遺る戦後間もないコンセルトヘボウで、マーラー随一の愛弟子ワルターが「巨人」を振る歴史的に見ても貴重な国内初出音源。

マーラーはメンゲルベルクも得意としていたが、その本拠地での演奏だけに興味深い。

ワルターとメンゲルベルクは、マーラーの最もよき理解者であり、擁護者であった。

特にワルターはマーラーと時代と仕事を共有していただけに、その音楽に強い愛情を抱いていたに違いない。

ワルターは「マーラーが20世紀の世紀末を先取りしていた」と言うような思考とは無縁で、純粋に音楽自体に没入していた。

「巨人」も例外ではない。

ワルターはこの曲に流れる若々しい感情にいとおしむような眼差しを向ける。

その落ち着いた情感は音楽の構成に安定感を与えるし、第4楽章においても秩序を感じさせ、先行する3楽章からの流れとして納得させられる。

ワルターの解釈はそれほど自然で、音楽と一体化していると言えよう。

「運命の歌」は、ブラームスらしい渋さと暗い雰囲気を湛え、内部に激しい情熱を秘めた解釈で、合唱団も非常に気持ちのこもった歌い方だ。

前後の天国の部分を弱音効果で女性的に、中間の人間界の苦しみをきめ粗いくらい迫力をこめて演奏し、対照を鮮明に生かしている。

このようなワルター最盛期の名演を、仏ターラ社の優れたリマスタリング技術によって復刻された音質で味わうことのできることを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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