2022年10月22日
🥺情感豊かなワルターの解釈👴演奏者に深く浸透🤝馥郁たる浪漫の薫り立ちこめる🪆ブルックナー:交響曲第9番(オーレル版)
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1946年3月、カーネギー・ホールにおける白熱のライヴ。
1946年頃のアメリカではブルックナーも度々演奏されていたらしく、日本では終戦直後そんな余裕すらなく、1970年代後半に入ってから本格的に聴かれ始めた作曲家である。
ワルター/ニューヨーク・フィルの演奏を聴いていると、とても戦争直後とは思えないような実に深い、そして既にブルックナーを自分たちの物にしていて、演奏終了後の拍手からも聴衆の感動が伝わってくる。
情感豊かなワルターの解釈が演奏者に深く浸透し、馥郁たる浪漫の薫り立ちこめるブルックナーで、凝縮されたエネルギーの密度も濃い。
ワルターと言えば、モーツァルトとマーラーの権威として知られていたが、ブルックナーもなかなか聴かせる。
どうしても、先入観で聴いてしまいがちだが、このブルックナーは他の指揮者には真似の出来ないワルターならではの仕上がりである。
一度は聴いてみても損は無いと思わせるそういう演奏。
古い放送録音のため音は硬いが弦の響きなど生々しく迫ってくる。
この音源の元になったのはどうやらラジオ放送で使用する盤らしく、収録時間もきっちり60分という放送を意識した仕様である。
そのため、曲の前にはアナウンサーによる曲目や演奏家紹介などが入り、第9交響曲終了後はワルター指揮のブラームスの第4交響曲から第3楽章の抜粋など明らかに時間調整のため行った構成であったそうだ。
盤起こしのためどうしても針音や特有のノイズ、レベル変動などが所々あるが視聴するうえでは全く問題にならない範囲である。
ちなみにオーレル校訂版(1932年)という版は、アルフレート・オーレルが、ブルックナーが本当に書いた部分を再現しようとした最初の校訂版(第一次全集版)。
「ハース版」と扱われることもある。
この版による初演は1932年、ジークムント・フォン・ハウゼッガー指揮によりミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会では2度の第9番が演奏された。
レーヴェ版についでオーレル版が比較演奏されたのである。
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