2014年06月05日

E・クライバー&コンセルトヘボウのベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、第6番「田園」


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1953年のモノーラル録音だが、驚異的に優秀な音質だ。

演奏はいずれもエーリッヒ・クライバーの傑作と言えるもので、「運命」は第1楽章の速いテンポと鋭いリズムが凄いほどの緊張感をつくり出している。

以下の楽章も端正に作品の古典美を表しており、無用に力まない終楽章はスケールの大きさを感じさせる。

「田園も直截で堅固にまとめられ、リズムが画然と刻まれている。

しかも、その中にロマン的な情感があり、時代と指揮者の個性を感じさせる。

特に「田園」は発売当初からこの曲の代表的な名盤と評価されたきたものである。

ロマン的な情感を強調せず、作品の古典的な容姿が見事な平衡感で表出されている。

悠然たるテンポと、たっぷりとしたフレージングで滔々と歌ってゆくところ、いずれものどかな春の情景のようである。

物静かな動きの中に繊細な情緒が微笑んでいる。

この曲は妙に手を加えるより率直にあっさりとやった方がよいのだが、クライバーは誇張なく表情を生かして、節度ある情緒を上品に生かしたところにこの演奏の成功があった。

「運命」にも同じことが言えるが、この曲では形式的な美感がいっそう鮮やかに示されている。

凄絶にして気品あふれる名演で、天才的としか言いようのない名演奏。

すべてが、あるべき位置にあり、しかも内面で絶叫している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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