2022年10月27日
最高のキャスティング👨🎤曲の持つ力を演奏が凌駕した👩🎤C・クライバー&バイエルン州立歌劇場🧑🎤R.シュトラウス:楽劇「ばらの騎士」💏[SACD]
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この演奏内容の素晴らしさについては、以前のレビューにも記したところであるが、当盤は何と言ってもオルフェオのセンス抜群の復刻SACD化による高音質によって、従来盤を遥かに凌ぐ奥行きのある素晴らしい音質に蘇ったことが特筆される。
この快挙により、今まで「ばらの騎士」をあまり聴かなかった人も、このSACDで開眼するであろう。
当時43歳のクライバーは、エネルギーたっぷりの鮮やかな音楽で、ただ最高の一言。
それにしてもなんと言う美しい音楽であろうか。
無駄な音など一音もなく、それを完璧に表現したクライバーの指揮もさすがである。
さらには、クライバーの指揮の推進力も相変わらず聴き応え満点だ。
この演奏の素晴らしさは、すでに語り尽くされているので、ここで改めて付け加えることはない。
キャストは、ファスベンダー、ポップ、リッダーブッシュとミュンヘンの「ばらの騎士」の極めつけ3人に加え、クレンペラーとショルティから重用された美声ソプラノ、クレア・ワトソンの元帥夫人と、この上なく強力な布陣。
しかし何にもまして嬉しいのは、リッダーブッシュのオックス男爵が聴けること。
その美しく高貴で、かつ性格的な歌唱の素晴らしさはモルやエーデルマンの名唱にも劣らない。
クライバーの2つの映像記録にも残っていないだけに、値千金の価値をこの演奏に与えている。
最高のキャスティングで曲の持つ力を演奏が凌駕してしまっている。
第3幕の3重唱の出だしなど余りの美しさに泣けてくる。
今後100年、これ以上の記録録音は出ないであろう。
次はクライバーの「オテロ」、「ラ・ボエーム」やまだ眠っている音源があるなら、マスターテープが古くなって損傷する前に、ぜひSACDで復刻して発売してほしい。
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