2022年09月08日
20世紀のオペラの中でも音楽の豪華さに胸を打たれる💘オットー・シェンク演出🎵カルロス・クライバー&ウィーン国立歌劇場のR.シュトラウス:楽劇「ばらの騎士]💏
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調性の伸びた耳障りな「サロメ」と、「サロメ」よりその傾向が著しい「エレクトラ」の後で、リヒャルト・シュトラウスは別な方向のオペラを作った。
「Der Rosenkavalier(ばらの騎士)」が壮大な傑作なのは、演奏時間が長い(3時間を越える)からだけではなく、登場人物の複雑な人間模様(誰もが他の誰かに夢中になっている)と、作曲家が生み出した絶え間なく続く美しい旋律のおかげである。
音楽のまぎれもない豪華さは、このオペラを20世紀のオペラの中でもとりわけ胸を打つ最高傑作にしている。
本作はカルロス・クライバーが、陽気なスコアに熱意あふれる解釈を施し、すべての音符を大切に演奏した1994年ウィーン国立歌劇場の舞台を収録している。
主役3人を演じるのは、すばらしいプリマドンナたちで、シュトラウスのもっともロマンティックな登場人物を満点の演技で表現している。
表紙右側のアンネ・ゾフィー・フォン・オッターも美しいが、フェリシティ・ロットの好演が光る。
フェリシティ・ロット(元帥夫人)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(オクタヴィアン)、バーバラ・ボニー(ソフィー)で、終幕の三重唱も実に見事で、あらゆるオペラの中で最高のシーンといえる。
筆者はオットー・シェンク演出ということで購入した。
1978年ミュンヘンに於けるカルロス・クライバー指揮、オットー・シェンク演出の「こうもり」以来、華麗、豪奢な演出にすっかり魅惑された。
この「ばらの騎士」も同じ組み合わせで、ウィーン国立歌劇場の公演ということもあり、奇をてらうことなく、現代風のアレンジもない、古典的ともいえる重厚な演出にシェンクらしさが遺憾なく発揮されている。
同氏のDVD化されている「こうもり」の後に購入したが、前者に比べオペラ自体の魅力が少し欠けるような気が若干する。
独、英、仏語の粗筋が付いている。
カルロス・クライバー、R.シュトラウスの写真は載っているがシェンクの写真がないは残念。
豪華な雰囲気を味わいたい時、一度は大画面で見てみたい作品だ。
ステレオサウンドもビデオから変換した映像も安定している。
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