2022年10月30日
ワルター❗ミュンシュ❕モントゥー❣️「シンフォニー・オヴ・ジ・エア🧬トスカニーニ追悼演奏会(全曲)」⚱️
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本CDのメインは、1957年2月3日、カーネギー・ホールで行われたトスカニーニ追悼コンサートのライヴ録音。
トスカニーニの手兵NBC交響楽団はトスカニーニ引退後にシンフォニー・オブ・ジ・エアと改組し、指揮者を置かずに独自の活動を暫くは続けた。
ワルターの「エロイカ」のみ知られていたトスカニーニ追悼演奏会だが、何とミュンシュ、モントゥーもシンフォニー・オブ・ジ・エアの指揮台に立っていたのである。
いずれもトスカニーニが得意とした曲であり、この3巨匠はNBC響ともお馴染みだっただけにいずれも見事な演奏である。
ブルーノ・ワルターの指揮によるベートーヴェンの交響曲第3番「エロイカ」、シャルル・ミュンシュよるドビュッシーの「海」、ピエール・モントゥーによるエルガーの「エニグマ変奏曲」、オーケストラは「トスカニーニのオーケストラ」NBC交響楽団のメンバーが中心となった、シンフォニー・オブ・ジ・エア。
最初のブルーノ・ワルターの「エロイカ」は、既に過去のレビューでも紹介したとおり良く知られた名演。
緊迫感のある、激しい演奏で、最後まで一気に惹き付けるが、素晴らしいカンタービレを聴かせる第2楽章がとりわけ見事。
オーケストラがやはり素晴らしく、圧倒的な技巧の冴えと、サウンドの美しさは、溜息が出るほどだ。
ミュンシュの「海」とモントゥーの「エニグマ変奏曲」も、両者の十八番であって、当然素晴らしい演奏。
録音は時代相応であるが、演奏のすばらしさを堪能する程度には修復が入っており、十分楽しめる。
因みに、本CDは2枚組、ボーナストラックにはトスカニーニ引退後解散されたNBC交響楽団のメンバーが、解雇に抗議して自主団体としてシンフォニー・オブ・ジ・エアを立ち上げた際、リリースしたレコード録音の抜粋。
こちらはステレオ録音で、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」、ワーグナーの「マイスタージンガー前奏曲」。
トスカニーニに敬意を払って、指揮者なしで演奏されたもの(コンサート・マスターのダニエル・ギレーが合図を送ったとの由)。
こちらは、やはり演奏としては取り立てて言うべき程のものがないが、見事なサウンドでオーケストラの優秀さは十分堪能できる。
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