2014年06月06日

ドルフマン&トスカニーニのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番/トスカニーニ&NBC響の「エグモント」序曲、弦楽四重奏曲第16番(トスカニーニ編)


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アニア・ドルフマンはトスカニーニの指揮で共演した最初の秀れたロシアの女流ピアニストであった。

ドルフマンはロシア出身のピアニストだが、イシドール・フィリップの薫陶を受けた彼女のテクニックは鉄壁の出来栄えを誇る。

1932年渡米して、その年トスカニーニと共演して絶賛を博し、世界一流のピアニストとしてその名声を高めた。

その後、主にアメリカで活躍し、トスカニーニともしばしば共演していた。

ソリストの選択には厳しかったトスカニーニが常に喜んで共演していた女流ドルフマンとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番は、お互いの音楽性を損なうことなく、作品の本質へ迫った求心的な演奏を聴くことができる。

ドルフマンは女流ピアニストではあるが、前述のようにその技巧は素晴らしく、特に低音の響きは力強くたくましい。

一方、女性特有の柔和なタッチによる優美さも兼ね備えており、この2つの特徴を彼女は十二分に把握し、それらを巧みに演奏に反映させ、曲を仕上げていくようである。

メリハリの効いたトスカニーニの伴奏は、ドルフマンの推進力をさらに強くさせており、とてもわくわくする演奏に仕上がっている。

「エグモント」序曲のは、録音は悪いものの、触れば火傷しそうなほどの熱気、気迫に満ちた素晴らしい演奏。

しかしながら、「熱さ」一辺倒ではなくコーダ直前での悲しみの表現も印象に残る。

トスカニーニが編曲した弦楽四重奏曲第16番は、トスカニーニが弦セクションのトレーニングのために選んだ曲だと思うが、第3楽章は遅めのテンポで旋律を慈しむように柔らかく歌い上げ、各奏者が互いの音を聴きながら響きを慎重に練り上げていく過程がよく分かる気がする。

ここでは旋律をストレートに歌うトスカニーニのイメージがあまり見えてこないのが面白いところだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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