2014年06月08日

トスカニーニのヴェルディ:レクイエム、テ・デウム


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全世界初出(1948年録音)。

トスカニーニのヴェルディ「レクイエム」と言えば、名盤中の名盤で複数の録音が知られているが、存在は知られていながら初出となる当盤もファン垂涎と言えよう。

エネルギッシュな指揮ぶり、唸り声をあげる巨匠、そして渾身のアンサンブルでトスカニーニの要求に応えるNBC響、まさに眼前に繰り広げられるかのような超名演である。

アバドのスカラ座盤がラファエロやフラ・アンジェリコの華麗な色合いで聴き手にやさしく接してきたとすれば、こちらはミケランジェロの覇気に満ちた剛毅なスケールで圧倒する。

合唱もオケも独唱も、トスカニーニに金縛りに合ったような緊張感にみなぎり、全員が持てる力を最後の一滴まで出し切る白熱的な気迫を見せる。

金属的な強靭さと輝きに満ち、人間の力の限界を超えようと死と対決して、力づくでねじ伏せようとするさまは、宗教音楽を超えたドラマティックな感動があり、他の追随を許さず、まさにトスカニーニの独壇場と言う他はない。

ヴェルディが世を去った時、トスカニーニはすでに30代の前半にあったし、指揮者としても約15年のキャリアをもっていた。

スカラ座での当時の名歌手たちを連ねた追悼演奏会を指揮したのも彼だった。

これは、まさに作曲家の化身ともなったトスカニーニの畢生の名演のひとつといっても過言ではない。

ボイトがヴェルディについて述べた言葉「音楽こそ彼の宗教に他ならない」は、そのままトスカニーニにも言えるものだ。

「テ・デウム」も、トスカニーニの統率は、いささかの弛緩も軟化もなく、豊かな幻想と劇場的な広がりに満ち溢れている。

曲の雄渾な構想とユニークな書法が、燦然と輝き、そこに内包された無限のファンタジーが雄大に展開を見せるのである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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