2014年06月14日

小澤&ボストン響のマーラー:交響曲第1番(花の章付) [SACD]


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最近では体調を崩してファンを心配させている小澤であるが、小澤はマーラーの交響曲を得意のレパートリーとしている。

今では入手難となっているが、かつての手兵であるボストン交響楽団とは全集を完成させているほどであるが、マーラーの数ある交響曲の中でも小澤が最も多くの録音を行っているのが交響曲第1番だ。

本盤に収められたボストン交響楽団とともに行ったスタジオ録音(1977年)、その10年後に前述の全集の一環として録音された演奏(1987年)、そして、サイトウ・キネン・オーケストラとともに行ったライヴ録音(2008年)の3種存在している。

いずれも名演と言えるが、3種の演奏のうちどれか一つをとれと言われれば、筆者としては躊躇なく本盤に収められた1977年のスタジオ録音を採りたい。

近年発売されたサイトウ・キネン・オーケストラとの演奏や、全集の一環として録音された演奏があまりにも目立つ存在であることから、本演奏は長らく輸入盤すら手に入らない状況におかれており、知る人ぞ知る存在に甘んじていたが、数年前にオリジナルジャケットによる待望のCD盤が発売され、長年の渇きが癒されたのであった。

そして、そのような隠れた名演が、今般、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤として発売されたというのは、本演奏の価値をあらためて世に知らしめるという意味において極めて意義が大きいと言わざるを得ない。

全集の一環として録音された演奏、さらにはサイトウ・キネン・オーケストラとの演奏は、功成り名を遂げた大指揮者による円熟の名演と言った趣きがあるが、それに対して、本演奏は若き小澤による畳み掛けていくような気迫や生命力が漲った演奏と言うことができるだろう。

マーラーの交響曲第1番は、マーラーの青雲の志を描いた作品とも言えるところであるが、本演奏の当時、いまだ40代であった小澤にとっては、同曲との相性が抜群のものであったと言えるのではないだろうか。

小澤のアプローチが、そのまま同曲の魅力を際立たせているとも言えるところであり、もちろん、ワルター&コロンビア交響楽団によるスタジオ録音(1961年)やバーンスタイン&コンセルトヘボウ・アムステルダムによるライヴ録音(1987年)といった歴史的な超名演と比較して云々することは容易であるが、純音楽に徹した演奏という意味においては最右翼に掲げられる圧倒的な名演と評価しても過言ではないと考える。

ボストン交響楽団も、小澤の火の玉のような渾身の指揮にしっかりと付いていっており、最高のパフォーマンスを発揮していると評価したい。

それにしても、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CDの音質は圧倒的だ。

音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても超一級品の仕上がりである。

いずれにしても、若き日の小澤&ボストン交響楽団による圧倒的な名演を、現在望みうる最高の高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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