2014年06月14日
ミルシテイン&ボールトのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、他
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古くからのファンにとってはミルシテインとボールトの夢の競演と言えよう。
しかもベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲である。
ボールト卿がベートーヴェンの中でもっとも愛したのではないかと思われるのがヴァイオリン協奏曲。
9つのシンフォニーよりもスケールの大きなこの曲を料理するのは容易ではない。
スークとボールトとの共演の名盤があるが、これが緻密すぎると感じる向きにお薦めなのがこのCDだ。
ここでは、珍しく序奏からテンションが高い。
ライヴということもあるのか、ミルシテインの個性からか、いずれにしても白熱しつつも、大変格調の高い名演奏だ。
ミルシテインは引き締まった造形だが、随所にはっとするような、閃きに満ちた清冽な歌がある。
エレガントでスタイリッシュと言うと表層的な演奏という印象を与える心配があるが、ミルシテインの演奏は(特にカップリングされた曲)ほんとうにかっこいい。
そして気品に満ちている。
露ほどのケレン味もなく、くどさや泥臭さとは一切無縁。
しかも、なんと美しい音色なのだろう。
BBCのこのシリーズは実演ならではの白熱した見事なパフォーマンスが楽しめる注目盤が多い。
その中でも録音状態も良好で十分に鑑賞に堪え得る名CDだ。
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