2014年06月26日

クーベリック&バイエルン放送響のドヴォルザーク:交響曲第7番/ヴァイオリン協奏曲(塩川悠子)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



交響曲が1978年4月2日、協奏曲が1979年11月2日、ともにミュンヘン、ヘルクレスザールでのステレオ・ライヴ録音。

交響曲第7番は、モノラル期の1951年にフィルハーモニア管弦楽団とEMIに、ステレオ最初期の1956年にウィーン・フィルとDECCAに、1971年にベルリン・フィルとDGにそれぞれスタジオ・レコーディングをおこなっており、今度のライヴ録音はクーベリック4種類目の「第7」ということになる。

もともとドヴォルザークの交響曲第7番は、後期3大交響曲の中でも最もドイツ・ロマン派的色合いの濃い作品として知られており、民俗的リズムや素朴さの強調よりは、緊迫感とマッシヴで荒々しい迫力、ヴァイオリンの高域を多用した強靭で情熱的なカンタービレといったファクターが重要視される傾向にあったのは周知の事実。

クーベリックは作品のそうした傾向を重視したのか、あるいは2つのヴァイオリン・セクションが束ねられた勁いサウンド(第4楽章第2主題確保部分など実に効果的)を求めたためか、バイエルン放響を指揮した演奏では珍しく、ここでは第2ヴァイオリンを右側に置いた通常スタイルの楽器配置を採用しているのがポイント。

全体に、クーベリックの実演ならではの高いエネルギー・レヴェルと自在なアゴーギクが印象的な演奏で、冒頭から凄いパワーと集中力である。

特に第3楽章主部でのヴァイオリン・セクションの導きによる高揚感や、第4楽章におけるマッシヴな力感、情熱の激しさは圧倒的。

大詰めのルバートに興奮した聴衆のブラヴォーも強烈だ。

やはりクーベリックを聴くならライヴかと感じさせる演奏で、熱演と言えるのではないか。

カップリングのヴァイオリン協奏曲でも、ヴァイオリン両翼型の楽器配置が採用されている。

なお、ソロの塩川悠子は、クーベリックの父で伝説的な名ヴァイオリニストだったヤン・クーベリックが使用していたヴァイオリン(ストラッド)を、ラファエル・クーベリックから贈られるほど親しい間柄だったとのこと。

ここでの演奏もオーケストラとピタリと息の合った実に見事なもので、派手さや華麗さこそないけれど、独奏者と指揮者とオケと三位一体となった好感の持てる仕上がりとなっているようである。

なお、リマスター音質は、スタジオの機材を一新しただけあって大変に良好なものとなっている。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 20:58コメント(0)トラックバック(0)ドヴォルザーク | クーベリック 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ